「柵」と「塀」と「垣」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「柵」は、木や竹などを立て並べて横木を打ち付けて作った囲いのことです。

英語では「a fence」で表されます。

「家の周りに柵を作る」は「put a fence around a house」です。

「彼は農場の周りに柵を設けた」は「He ran a fence around his farm.」です。

「塀」は、建物や敷地の周りに立てる板やブロックなどの仕切りを指します。

英語では「a wall」「a fence」で表されます。

「塀をたてる」は「build a wall」です。

「塀を乗り越える」は「climb over a wall」です。

「垣」は、屋敷や庭園などの外側の囲いのことです。

英語では「a fence」「a hedge」で表されます。

「垣根」という意味の場合「a fence」を使います。

「生け垣」という意味の場合「a hedge」です。

「庭に垣をめぐらす」は「fence a garden」「put up a fence around a garden」です。

「彼はいつも心に垣をめぐらしている」「He never opens his heart to anybody.」です。

「柵」の意味

「柵」は、以下のような意味です。

①角材または丸太をまばらに立てて貫き通し、土地の境界・区画などに設ける囲いのことです。

②木の柱を立て並べて、敵を防ぐために作った砦のことです。

古代、東北の辺境に設けられた城郭のことです。

③「しがらみ」のことです。

「しがらみ」は、川の中で杭を打ち並べて、竹や木を渡したものです。

転じて「柵」を指すようになりました。

以下のように使います。

空き地に柵をめぐらす
柵で囲う 鉄柵 城柵

「塀」の意味

「塀」は、建物や敷地の周りに立てる板・石・ブロック・レンガなどの仕切りを指します。

家や敷地などの境界とする囲いのことです。

目隠しの役目をします。

「垣」と同じ意味です。

枕草子(129)に「藤壺の塀のもとより登花殿の前まで」とあります。

「塀」は国字です。

「?」とも書きます。

以下のように使います。

隣家との間に塀をたてる 塀をめぐらす
ブロック塀 塀で囲む

「垣」の意味

「垣」は、屋敷や庭園などの外側の囲いのことです。

「垣根」と同じ意味です。

区画を限るための仕切りや囲いのことです。

間を隔てるものの例えにも使います。

以下のように使います。

バラで垣をめぐらす 他人との間に垣を作る
垣を取っ払う

<関連語>
「生け垣」は、低木類を植えて作った垣根です。

「築地・ついじ」は、両側に板をたてて、内に土を詰め、つき固めて作った塀のことです。

「柵」は 木や竹などを立て並べて横木を打ち付けて作った囲いのこと、「塀」は 建物や敷地の周りに立てる板やブロックなどの仕切、「垣」は、 屋敷や庭園などの外側の囲いのことです。

「柵」「塀」「垣」「垣根」「フェンス」は、類語です。

「生け垣」「築地・ついじ」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「一定の区域を仕切ったり囲ったりするもの」です。

「柵」は、立ち入りを制限する目的で木や竹をたて、横木を通して一定区域を囲う物をいいます。

「塀」は、立ち入りの制限や目隠しなどのために、また、家屋や敷地などを他から隔てるために周囲にめぐらしたものをいいます。

「垣」は、一定区域を他と分けるために設けた石・土・竹・木などの仕切りをいいます。

「垣根」は、多くの場合、「垣」のうちで竹や植木などでできたものをいいます。

「フェンス」は、多くの場合、野球場や競技場の囲いの意味として使われます。

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