「黒海」と「カスピ海」の違い・意味と使い方・由来や例文

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黒海は「ボスポラス海峡でエーゲ海と繋がる内海のこと」。

「内海」と言い換えると分かりやすい。

カスピ海は「世界最大の湖とされてきたが、近年、海と判定された湖のこと」。

「湖」と言い換えると分かりやすい。

「黒海」はヨーロッパとアジアの接点にあり、トルコのイスタンブールがあることでも有名です。

「カスピ海」は大陸の内陸にあり、外海とは接点がありませんから長い間湖とされて来ました。

「黒海」は内海

「黒海」にはクリミア半島や多くの港、沿岸国があります。

南端はトルコ、そしてブルガリア・ウクライナ・ルーマニア・ロシア・ジョージアと言う国に囲まれています。

大西洋にはボルポラス海峡―マルマラ海―エーゲ海―地中海を経て繋がり、ドナウ川なども注いでいます。

硫化鉄または藻の繁殖などで海水が黒っぽく見えることから名付けられたと言われています。

「カスピ海」は湖のような海のこと

「カスピ海」は「海」と名前が付いていますが、大陸の中にあり外海とは接していません。

そのため、長い間、「世界最大の湖」として知られて来ました。

ところが、近年、領有権の問題から、湖ではなく海と認定され沿岸国により領海の協定が締結されました。

地勢的には「湖」なのですが、政治的理由で「海」となったものです。

「黒海」も「カスピ海」も海

「黒海」は元々「海」ですが、「カスピ海」は近年に法的な「海」と認定された経緯のあるレッキとした「湖」です。

余りにも広大な湖だったため「海」と名付けられましたが、本来は「カスピ湖」と言わねばならなかったのです。

しかし、沿岸国の思惑から、法的・政治的に「海」と認定され、名実共「カスピ海」の名前の通りになりました。

「黒海」と「カスピ海」とは

「黒海」と「カスピ海」はアジアとヨーロッパの中間に位置していて似たよう存在です。

「黒海」はトルコのイスタンブールがあります。

沿岸国の数や有名な港も多くあり、北にはクリミア半島や小さな内海もあります。

「カスピ海」は「世界最大の湖」でしたが、沿岸国の思惑から「法的に海」とされ、領海協定が締結されました。

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