持ち去るは「特定のものを持って、どこかに行ってしまうこと」。
たいていは他人のものを無断で持って、どこかへ行ってしまうような状況を指しています。
盗むつもりであるケースも含みます。
掻っ攫うは「相手が油断している隙に、ものをどこかへ持って行ってしまう状況のこと」。
ものをどこかに持って行ってしまうという点は持ち去ると同じですが、油断しているときに行うのがポイントです。
「持ち去る」の意味
持ち去るとは、特定のものを持って、どこかに行ってしまうことです。
自分のものでも他人のものでも構いませんが、特定のものをどこか別の場所に持って行くような光景があれば、それを持ち去ると表現します。
したがって、持ち去るという行為は全く珍しいものではなく、日常的にいろいろなシーンで見る可能性があると言えるでしょう。
「掻っ攫う」の意味
掻っ攫うとは、相手が油断している隙に、ものをどこかへ持って行ってしまう状況のことです。
特定のものをどこかに持って行ってしまうという意味なので、持ち去るに似ていますけど、相手が油断している隙を利用してという部分があるので、そこはポイントと言えるでしょう。
だから、掻っ攫うについては他人のものを対象にすることが多いはずです。
「持ち去る」と「掻っ攫う」の用法や用例
「俺の傘がないな。
確かここに置いておいたはずなんだが、知らない間に誰かが持ち去っていった可能性があるな。
そんなに高いものじゃないから、盗まれてもそこまで損失はないけど。」
「留守の家の中には鍵を閉め忘れている家がどこかにある。
そういった家を狙っているのが空き巣だ。
空き巣は住人がいない間に金品を掻っ攫うことになる。
持ち去ると掻っ攫うはほぼ同じ意味の言葉
持ち去ると掻っ攫うは特定のものをどこか別の場所に持って行ってしまう状況を指しています。
したがって、意味はかなり似ている状況です。
しかし、掻っ攫うは相手が油断している隙にどこかに持って行ってしまうので、そういった部分で持ち去るとは違いがあります。
その点を理解しておくと、両者をきちんと区別することが可能になるでしょう。