「ぱらつく」と「しぐれる」と「そぼ降る」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「ぱらつく」は、雨・霰などがパラパラと降ってくることです。

「雨がぱらつきだした」は「It began to sprinkle.」です。

「しぐれる」は、「降ったりやんだりする」という意味です。

「今日は朝からしぐれていた」は、「Today it has been raining intermittently since morning.」「Today it has been raining off and on since morning.」です。

「そぼ降る」は、しとしとと降ることです。

英語では「drizzle」で表されます。

「そぼ降る雨」は「a drizzle rain」「a drizzling rain」です。

「ぱらつく」の意味

「ぱらつく」は「ばらつく」と同じ意味です。

①雨・霰などがパラパラと降ってくることです。

②パラパラ乱れ散ることです。

バラバラになることです。

③数値などが不規則に分布することです。

以下のように使います。

小雨がぱらつく 観測値がパラついている

sprinkle
他動詞では「水などをまく・振りかける」「散りばめる」という意味です。

自動詞では「小雨がぱらつく」という意味です。

「今朝小雨が降った」は「It sprinkled this morning.」です。

「しぐれる」の意味

「しぐれる」は、以下のような意味です。

①時雨になるという意味です。

時雨が降ることです。

源氏物語(宿木)に「うちしぐるるにも」とあります。

②「涙を催す」という意味です。

「泣いて」「涙がこぼれて」という意味です。

源氏物語(若菜上)に「まみのあたりうちしぐれて」とあります。

※「時雨・しぐれ」は、冬の初めごろの「通り雨」「降ったりやんだりする雨」という意味です。

以下のように使います。

日本海側はしぐれるでしょう
夕方しぐれる

「そぼ降る」の意味

「そぼ降る」は、雨がしめやかに降ることです。

しとしとと降ることです。

万葉集(16)に「青雲たなびく日すら小雨そぼ降る」とあります。

伊勢物語に「三月(やよい)のつごもりに、その日雨そぼ降るに」とあります。

以下のように使います。

雨がそぼ降る街 小雨のそぼ降る日

drizzle
名詞では「細雨」「霧雨」「こぬか雨」という意味です。

自動詞では「細雨・霧雨が降る」という意味です。

「一日中しとしと雨が降った」は「It drizzled all day.」です。

「ぱらつく」は、 雨・霰などがパラパラと降ってくること、「しぐれる」は 「降ったりやんだりする」ということ、「そぼ降る」は、 しとしとと降ることです。

「ぱらつく」「ちらつく」「しぐれる」「降りしきる」「そぼ降る」「降りこめる」は、類語です。

共通する意味は「雨や雪が降る」です。

「ぱらつく」は、降り始めの雨がパラパラ落ちてくることです。

「ちらつく」は、粉雪などの細かい雪が降ってくることです。

「しぐれる」は、時雨が降ることです。

「降りしきる」は雨や雪がしきりと休みなしに降ることです。

「そぼ降る」は、雨がしとしとしずかに降ることです。

文章語です。

「降りこめる」は、外出できないほどに雨や雪が降ることです。

多くの場合、受け身の形で用いられます。

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