「ヒビ」と「キレツ」の違い。

・意味と使い方・由来や例文

B!

ヒビは「直線的に走る割れ目のこと」。

「直線割れ目」と言い換えると分かりやすい。

キレツは「亀の甲羅のように走った割れ目のこと」。

「亀甲割れ目」と言い換えると分かりやすい。

ヒビは比較的小規模な割れ目のことで、ほとんど直線的に走るものです。

キレツは大規模なもので直線が方々に亀甲状に枝別れしているものになります。

「ヒビ」はわずかでも「割れ」

「ヒビ」はちょっとした割れ目が出来ても、「ヒビがある」と言います。

「ガラスコップにヒビが入った」「木材が乾燥してヒビが目立つ」「皮膚が乾燥してヒビ割れが生じた」「スマホをぶつけてしまい表面にヒビが出来た」「地震により風呂のタイル壁に大きなヒビが走った」「新幹線の車台に入ったヒビは恐ろしい」などと使います。

「キレツ」は亀裂

「キレツ」は比較的大きな割れが起きた時に出来るものです。

ガラスゴップの様な小さな割れには使いません。

使うのは大きな割れ目、たとえ大地震による地割れや干ばつによる地割れの様な大規模の割れ目のことを言うのです。

「地震で出来たキレツに沿って、大地が前後に動くという恐怖現象を起こした」「キレツは次第に大きくなった」などと使います。

「ヒビ」が「キレツ」

「ヒビ」は放置すると「キレツ」になることがあります。

ちょっとした「ヒビ」はたいしたことが無いと、そのままに置くと大変なことになる可能性があります。

譬えで「蟻の一穴から堤防が崩れた」とありますから、「ヒビ」はいずれ「キレツ」になるのです。

「フロントガラスにヒビが入った後、次第にそれは大きくキレツに拡大し始めた」などと使います。

「ヒビ」と「キレツ」とは

「ヒビ」は数ミリから、数センチのものまで比較的小規模の割れ目のことです。

「キレツ」は亀裂ですから、直線的なものから枝分かれして、亀甲模様に発展したものです。

干ばつによる畑などの地割れや地震による地割れなどは良い例です。

「震災でマンションの一階壁にキレツが生じて、タイルが剥離した」「ヒビはいつ亀裂になるか分からないので放置出来ない」などと使います。

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