「板前」は、日本料理の料理人を指します。
英語では「a cook at Japanese restaurant or an inn who is skilled in Japanese cuisine」で表されます。
「コック」は、西洋料理の料理人のことです。
英語では「a cook」で表されます。
「コック長」は「a chief cook」「the chief」です。
「シェフ」は、「料理長」「コック長」のことです。
英語では「a chef」で表されます。
「シェフのおすすめ品」は「the chef’s special」です。
「板前」の意味
「板前」は、以下のような意味です。
①「板場」のことです(関西)。
②料理の方法、または、その手並みのことです。
③日本料理の料理場での「頭・かしら」のことです。
転じて、料理人を指します。
「板前」の「板」は「まな板」のことです。
その前で調理する人を指します。
職業的料理人で、江戸時代には料理茶屋などで働きました。
厳しい徒弟制度がしかれ、一人前になるには、食器の洗い方から始まり、材料の下ごしらえ、焼き物、煮物と階級が進み長い修業が必要とされました。
以下のように使います。
腕のいい板前が調理した料理 料亭の板前
板前が腕をふるった 板前の修業
「コック」の意味
「コック」は、西洋料理の料理人のことです。
「クック」のことです。
以下のように使います。
腕のいいコックを雇った ホテルのコックさん
コックが腕をふるった レストランのコック
<cookとcooker>
「料理人」という意味の場合「a cook」を用います。
「cooker」とは言いません。
名詞の「cook」は、料理をする人を指します。
自宅の料理人には無冠詞で用います。
職業人とは限りません。
「cooker」は、加熱調理器具を指します。
コンロやレンジなどです。
または、料理向きの果物を指します。
「シェフ」の意味
「シェフ」は、「料理長」「コック長」のことです。
フランス語から来ています。
本来、英語の「chief・チーフ」と同じ意味で「長」「頭・かしら」を表します。
以下のように使います。
レストランのシェフ シェフのおすすめ料理
シェフが腕をふるった シェフがコックに指示する
<chef’s salad・シェフサラダ>
レタスやトマトなどの生野菜・ゆで玉子・スライスしたチーズ・鶏肉やハムなどの千切り、これらがはいったサラダをいいます。
「板前」は 日本料理の料理人、「コック」 は西洋料理の料理人、「シェフ」 は、「料理長」「コック長」のことです。
「板前」「コック」「シェフ」は、類語です。
「調理師」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「調理を職業とする人」です。
「板前」は、本来、料理場などでまな板を置く場所を意味します。
このことから、日本料理の料理人を指します。
「板」「板さん」とも呼びます。
「コック」は、中華料理や西洋料理店の調理人を指します。
オランダ語からきた言葉です。
「シェフ」は、西洋料理を提供する店の料理長のことです。
「コック長」ともいいます。
フランス語からきた言葉です。
「調理師」は、料理人としての資格のことです。
調理師法に基づいて、都道府県の知事が免許を与えます。