「泡」と「泡沫」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

泡は「水などが激しく動く時に出来る気体を含んだ半水球のもののこと」。

「半水球」と言い換えると分かりやすい。

泡沫は「気体を含んだ泡粒のこと」。

「うたかた」と言い換えると分かりやすい。

泡は水中などで気体を取り込んだ球体が浮上して上部を空気中に出した半球形のものです。

空気中で作るシャボン玉は石鹸水でストローなどで作るもので完全球体になります。

「泡」は気体を含んだ球体

「泡」は液体が攪拌されることなどで、気体を取り込んで出来る球形の物のことです。

どのような液体でも出来るものですが、一般的には水が作るものになります。

渓流や滝・堰・波などで自然に出来るものが見られます。

勿論、人工的に攪拌すれば出来ます。

浮上してしばらく浮遊するのですが、数秒後にははじけてなくなります。

「泡沫」はうたかた

「泡沫」は「ほうまつ」または「うたかた」と読みます。

同じものですが、使い方があり「ほうまつ」は「泡沫候補」「泡沫消火器」などと使います。

「うたかた」は文学的な言葉になります。

すぐに消えてしまうため、「はかないもの」の例えに使われています。

例えば方丈記には「・・・淀みに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて・・・」とあります。

「泡」も「泡沫」も同じもの

「泡」は「泡沫」でもあります。

「沫」は「泡・しぶき」と言う意味を持ちますから、「泡=泡沫」なのです。

はかない例えに良く使われます。

例えば「彼の野望は泡の様に消えた」「所詮うたかたの恋だったのか」「うたかたの夢となった」「人気のない泡沫候補は選挙で落選する」「蜉蝣と同じくうたかたもはかない人生を例えている」などと使います。

「泡」と「泡沫」とは

「泡」は液体を攪拌すると出来る気泡のことです。

粘着性液体ではすぐには潰れませんが、水などのサラサラ液体では出来るそばから消えていきます。

自然界にも渓流や滝など、水のあるところでは沢山の「泡」を見ることが出来ます。

「泡沫」も「泡」のことですが、「うたかた」と読む場合は文学的に「はかないもの」を例える時に使われます。

最新の記事はこちらから