「異なる」と「違う」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

異なるは「あるものが他の物とは別のものと言う意味のこと。」

「別物」と言い換えると分かりやすい。

違うは「あるものが基準に比較してズレがあること」。

「ズレ」と言い換えると分かりやすい。

「異なる」も「違う」も二つのものが、同じものではないということです。

「異なる」は文章で良く使われる固い言い方で、「違う」の方は砕けた一般的な言い方になります。

「異なる」は別と言うこと

「異なる」は二つのものは別物と言う意味です。

「異」の語源は「仮面をかぶった人」の意味で「別の・怪しい・珍しい」などになったものです。

熟語は「異性・異人・異文化・異世界・異国・怪異・奇異・変異・異常・異端・異教・異才」などがあります。

「異なる二つの辺と内角」「以前とは異なる状況」「二人の性格は異なっていた」などと使います。

「違う」は間違い

「違う」はある基準に対してそのものがズレを起こしていることから感じる感覚のことです。

「薄赤とピンクは微妙に違う色」「その考えは少し違うと思う」「季節で吹く風の感じが違う」「違うと思う点を指摘してください」「味の違いが分かる」「本当に間違いありませんか」「場違いなことを」「すみません、勘違いでした」などと使います。

「異なる」と「違う」は似た言葉

「異なる」になくて「違う」にある意味は「間違いだ」と言うことです。

それ以外は同様の「同じではない」と言う似た意味になります。

「クジラは魚に分類されるは違う」は間違いだということですが、「クジラは魚に分類されるのは異なる」は不自然です。

「違う=間違いだ」と言えるのですが「異なる=間違いだ」とは言えないのです。

「異なる」と「違う」とは

「異なる」は同じでないことですが、別物と言う意味合いが強い言葉です。

異文化・異世界・異性などの言葉から全く別と言うことです。

「違う」は基準を想定してズレがあると感じる違和感のことです。

色違い・場違い・間違いなどの言葉があります。

同じでなくとも「違文化・違世界・違性」とは決して言いません。

「異なる」より「違う」の方がやや俗的な言葉になります。

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