「超過」は、数量・時間などが、決められた一定の限度を超えることです。
英語では「an excess」で表されます。
「輸入超過」は「an excess of import」です。
「車は制限速度を20km超過した」は「The car went 20 kilometers over the speed limit.」
「The car exceed the speed limit by 20 kilometers per hour.」です。
「過度」は、程度を越えていることです。
英語では、以下のように表されます。
「過度の要求」は「an unreasonable demand」です。
「過度の飲酒」は「drink too much」「drink to excess」です。
「過度の緊張」は「under too much tension」です。
「過剰」は、多すぎることです。
英語では以下のように表します。
「余剰」という意味の場合「a surplus」「a superabundance」で表されます。
「過度」という意味の場合「an excess」で表されます。
「超過」の意味
「超過」は、数量・時間などが、決められた一定の限度を超えることです。
以下のように使います。
制限時間を超過している 制限スピードを超過している
会議は時間を超過している 超過した分は別料金となります
輸出超過 超過勤務手当
<超の漢字>
字義は「おどりあがる」「こえる」「遠い」です。
解字では、「走+召」で構成されます。
「召」の部分は「跳」に通じ、「飛び上がる」を表します。
「走」を付して、「飛び越える」を意味します。
「過度」の意味
「過度」は、以下のような意味です。
①度を過ごすことです。
「なみはずれ」という意味です。
適当な程度を越えていることです。
②仏教では、迷いの世界から悟りの彼岸に渡すことです。
以下のように使います。
過度の飲酒はつつしみましょう 過度の期待はするな
過度の疲労は避けるべきです
<度の漢字>
字義は「のり・法規」「ものさし」「めもり」「ほど・どあい」「たび・回数」「心・器量」「渡る」「仏門に入る」です。
解字では、「又+庶」で構成されます。
「庶」の部分は「尺」に通じ、「物差し」を表します。
「又」の部分は、「手」を表します。
これらから、「物差しを使ってはかる」を意味します。
「過剰」の意味
「過剰」は、必要な、または適当な数量や程度を越えていることです。
多すぎることです。
以下のように使います。
都市は人口過剰になっている
過剰摂取 自信過剰 自意識過剰 過剰防衛
<剰の漢字>
字義は「あまる」「あまり・余分」「あまつさえ」です。
解字では、「?(刀)+乗」で構成されます。
「乗」の部分は、「上乗せする」を表します。
これにより、「利益が上乗せされる」を表し、「あまる」を意味します。
「超過」は決められた一定の限度を超えること、「過度」は 程度を越えていること、 「過剰」は、 多すぎることです。
「超過」「過度」「オーバー」「行き過ぎ」「過剰」は、類語です。
共通する意味は、「決められた枠を超えていること」です。
「超過」と「オーバー」は、単独ではほぼ同じ意味です。
しかし、「超過料金」と「料金オーバー」、「超過勤務」と「オーバーワーク」などのように、他の言葉と複合すると意味が異なる場合があります。
「過度」「行き過ぎ」「過剰」には、「枠を超えることが望ましくない」という意味を含みます。
「オーバー」は、「表現や態度がおおげさである」という意味も含みます。
「行き過ぎ」は、「ゆきすぎ」、または「いきすぎ」と読みます。