水牛は「水辺を好み家畜として飼育される牛のこと。」
「運搬役」と言い換えると分かりやすい。
肉牛は「食肉として飼育される牛のこと」。
「和牛」と言い換えると分かりやすい。
暑い地域で飼育されるのが水牛で、温暖か寒い地域で飼育されるのが肉牛や乳牛となります。
逆に言えば暑い国では牛は飼えないために水牛を飼っているのです。
「水牛」は家畜
「水牛」はウシの仲間で、アフリカ水牛・アジア水牛などがいますが、大半は東南アジアに集中しています。
家畜化されていて荷役や乳・肉などに利用されています。
インドや中国が多いのですが、東南アジア諸国にとって重要な家畜となっています。
インドでは肉を輸出品としていていますし、他には皮・大きな半月角・燃料として糞が利用されます。
「肉牛」は和牛
「肉牛」は主に和牛が飼育されています。
黒毛和牛・赤毛和牛などが有名です。
畜産業で飼育され、通常30か月で出荷されています。
多くは8~9か月までの小牛の繁殖農家とその後30か月までの育成農家に分業がされています。
米沢牛・松坂牛・神戸牛・飛騨牛などのブランド牛が北海道から沖縄に掛けて全国各地に存在しています。
東南アジアは「水牛」、日本は「肉牛」
牛は東南アジアやインド・中国では水牛のこと、日本では和牛の「肉牛」を指します。
日本での牛との関わりもかなり古く、平安時代の牛車などもすぐに思い付きます。
また、牛を使ったことわざも多く、「牛に引かれて善光寺参り・鶏口となるも牛後となるなかれ・角を矯めて牛を殺す・九牛の一毛・牛耳る」など多くがあります。
「水牛」と「肉牛」とは
「水牛」は主にインドや中国・東南アジア諸国で飼育されていて、荷役などの他、肉として輸出されています。
基本的に暑い地方の動物と言え、水辺を好み大きな半月形の角が特徴です。
「肉牛」は日本では和牛のことです。
全国に松坂牛、飛騨牛などの和牛ブランドがあります。
肉牛の酪農農家は繁殖と飼育に分業されているのが普通です。