病歴は「今までにかかったことのある病気の履歴のこと」。
かかったことがある病気を示す概念であり、現在治療をしているものも含んでいます。
既往症は「今までにかかったことがある病気の一覧のこと」。
意味は病歴と大して変わりませんが、既往症においては、基本的に治癒した病気のみを対象にしており、そこがポイントと言えます。
「病歴」の意味
病歴とは、今までにかかったことのある病気の履歴のことです。
特定の人物がどんな病気にかかったことがあるのか？の履歴なので、そのままの意味の言葉と言えるでしょう。
現在も治療をしているものを含めて、かかったことがある病気全てを指しているので、そこはポイントと言えます。
病気は少なからずかかるものですから、病歴は多くの人たちに縁がある言葉です。
「既往症」の意味
既往症とは、今までにかかったことがある病気の一覧のことです。
意味は病歴とほとんど一緒ですけど、既往症の場合にはすでに治癒しているものだけを含むので、現在も治療を続けているものは除外されます。
したがって、病歴との違いはそこになると言えるでしょう。
明らかな違いが存在している状況なので、意外と区別はしやすいはずです。
「病歴」と「既往症」の用法や用例
「今までどんな病気にかかってきたか、という病歴について調べてみるといろいろな病気にかかってきた事実が判明した。
特に結核にかかった状況は割と珍しいかもな。」
「既往症というのは、すでに治癒した病気のみを指している。
したがって、今まさに治療中である病気は除かないといけないんだ。
ここは既往症という言葉の注意点だね。」
病歴と既往症は明確な違いが存在している
病歴と既往症に関しては、同じ意味の言葉だと思っている人がいるかもしれませんが、厳密に言えば異なっています。
病歴は今までにかかったすべての病気を指していますけど、既往症は今までにかかったすべての病気のうち、治癒したものだけを対象にしているので、そこで区別ができるのです。
だから、それなりに明確な違いを見出すことができるでしょう。