「みなし残業」と「サービス残業」の違い・意味と使い方・由来や例文

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みなし残業は「残業代を含ませた賃金体系のこと」。

一定時間までの残業に関しては、残業代をあらかじめ考慮したうえで賃金を決めている場合があり、これをみなし残業と呼んでいます。

サービス残業は「残業代が支払われない残業のこと」。

労働者が働いた分の給料が支払われない状況と言えるため、基本的にはサービス残業は違法の行為であると評価できます。

「みなし残業」の意味

みなし残業とは、残業代を含ませた賃金体系のことです。

一定時間までの残業に関してあらかじめ賃金に含ませており、その一定時間までの残業に対しては残業代を一切支払わないという状況になります。

ただ、残業代としては支払われないものの、残業代は賃金に含まれているため、事実上支払われている状況と変わらないとも言えますが。

「サービス残業」の意味

サービス残業とは、残業代が支払われない残業のことです。

本来は残業を含めて、働いた分の給料はきちんと支払われないといけませんが、それが支払われない状況がありえます。

日本の場合にはそういった状況がいろいろな会社で見られるため、違法ではあるものの、仕方ない状況として諦めている、受け入れてしまっている労働者もいるでしょう。

「みなし残業」と「サービス残業」の用法や用例

「みなし残業という制度があるという事実を初めて知ったけど、これは非常にややこしいな。

残業代の分が賃金に含まれているという状況だからな。

こういう賃金体系をとっている会社は少ないよね。」

「サービス残業が普通に横行している日本の場合、それ自体が違法であっても、わざわざ会社を訴えるケースは少ない。

むしろそんな存在は異端児扱いされかねないからな。」

みなし残業はとサービス残業は中身が違う

みなし残業とサービス残業はともに残業に関する概念を表した言葉ですが、その中身について違いが存在している状況です。

みなし残業は残業代を賃金体系に組み込ませた給料の仕組みを表しており、サービス残業は残業代を支払わない、タダ働きを表しています。

それぞれは意味の違いが割と見出せる状況ですから、区別自体はしやすいはずです。

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