「著書」と「著作」と「著述」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「著書」は、その人が書き表した書物です。

英語では「a work」「a book」で表されます。

「政治関係の著書が多い」は「He has written many books on politics.」です。

「著作」は、書物を著し作ることです。

また、その書物です。

英語では「writing」「a book」で表されます。

「著作によって生活する」は「live by one’s pen 」です。

「著作権」は「a copyright」「literary property」です。

「著述」は、書物を書き著すことです。

また、その書物のことです。

英語では「write a book」で表されます。

「著述家」は「a writer」「an author」で表されます。

「著述業」は「the literary profession」で表されます。

「著書」の意味

「著書」は、その人が書き著した書物です。

「著述書」「著作物」のことです。

以下のように使います。

夏目漱石の著書 政治関係の著書が多い

<著の漢字>
字義は「あらわす」「あらわれる」「いちじるしい」です。

解字では、「艸+者」で構成されます。

「者」の部分は「多くのものを集める」を表します。

これにより、「草の繊維でつくられた衣服をあれこれと集めて身につける」を表し「着る」を意味します。

また、「多くものを集めてはっきりした形に表す」という意味もあります。

竹間に記すことから、「艸」を「竹」に代えて「箸」と書く場合もあります。

「著作」の意味

「著作」は、書物を著し作ることです。

また、その書物です。

「著述」のことです。

著作は、「点」「作」「作品」で数えます。

以下のように使います。

夏目漱石著作 著作に専念する
著作集 著作権 著作物

<著作権>
知的財産の一つです。

著作者が、その著作物を排他的・独占的に利用できる権利のことです。

その種類は著作物の複製・上演・放送・口述・展示・翻訳などを含み、著作者の死後一定期間存続します。

「著述」の意味

「著述」は、書物を書き著すことです。

また、その書物のことです。

「著作」と同じ意味です。

以下のように使います。

夏目漱石著述 著述に専念する
著述業 著述家

<述の漢字>
字義は「したがう」「のべる」「のべたもの・記録」「文体の名前」です。

解字では、「?+朮」で構成されます。

「朮」の部分は、もちきびの穂の象形です。

これから、「もちきびの穂の実が整然と並び続くさま」を表し、「先人の言行を受け継ぐ」を意味します。

「著書」は その人が書き表した書物、 「著作」は 書物を著し作ること、「著述」は、 書物を書き著すこと
「著書」「著作」「著述」「著・ちょ」「述作」は、類語です。

「著す・あらわす」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「その人が書き表した書物」です。

「著書」「著作」「著述」「述作」は、書き表した書物のことです。

「著作」「著述」「述作」には「書物などを書き表す」という意味もあります。

「著・ちょ」は、「夏目漱石著」「漱石の著」のように使われます。

単独で用いられることはあまりありません。

「著作権」と「著作物」などの「著作」は、書物に限らず、美術・音楽・演劇などの作品を含みます。

「著す・あらわす」は、書物などを世に出すことです。

「小説を著す」のように使います。

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