贖罪は「善行を積む、金品を差し出すなどの行為によって、自らの罪を償うこと」。
どちらかと言えば、昔の考え方によるものです。
刑罰などによるものではなく、自ら行う性質の行為と言えます。
罪滅ぼしは「何かしらの行為によって、過去の自分の罪の埋め合わせをすること」。
自分が過去に犯した罪を償うための行為なので、贖罪と大きな違いはありません。
したがって、区別は難しい状況です。
「贖罪」の意味
贖罪とは、善行を積む、金品を差し出すなどの行為によって、自らの罪を償うことです。
基本的に現代的な考え方ではなく、昔の考え方に則った言葉と言えるでしょう。
現代では罪を犯した者は刑罰に処されるという状況が一般的であるため、贖罪のような概念は社会にはあまり浸透していません。
したがって、贖罪という言葉自体もほぼ使われない状況となっているのです。
「罪滅ぼし」の意味
罪滅ぼしとは、何かしらの行為によって、過去の自分の罪の埋め合わせをすることです。
刑罰によるもの以外で罪の埋め合わせをするという意味では、贖罪にかなり近い考え方と言えます。
この罪滅ぼしの考え方も現代においてはメジャーではありません。
したがって、罪滅ぼしという言葉もそこまで頻繁には使われません。
しかし、いわゆる犯罪に当たらない罪に対して使われることはあります。
「贖罪」と「罪滅ぼし」の用法や用例
「贖罪をすることで、自分が犯した罪を償うことができるならば、それによって精神的に楽になることが可能だろう。
罪は自分自身も苦しむことになる場合があるからな。」
「犯罪に当たるわけではないが、私は今まで多くの悪行をしてきた。
そんな部分が今になって非常に心に重くのしかかっている。
何かしらのことで罪滅ぼしができればいいのだが。」
贖罪と罪滅ぼしは基本的には同じ意味
贖罪と罪滅ぼしは、自分が犯した罪について何かをもって償う、埋め合わせをするという意味になります。
したがって、意味はほぼ変わらない言葉と言えるでしょう。
ただ、罪滅ぼしは犯罪に当たる罪以外のものに関しても使われることがあります。
犯罪じゃなくても、自身が罪だと思うようなものがあれば、それに対して罪滅ぼしをすることがあるのです。