「注目」と「注視」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「注目」は、注意を向けることをいいます。

英語では「watch」「pay attention」「take notice」で表されます。

「世間の注目の的になる」は「become the center of public attention」です。

「注目すべき現象」は「a remarkable phenomenon」です。

「注目株」は「a hot stock」です。

「注視」は、注意してよく見ることです。

英語では「a steady gaze」「close observation」で表します。

「彼女を注視した」は「He fixed his eye on her.」です。

「注目」の意味

「注目」は、以下のような意味です。

①見つめることです。

注意を向けることをいいます。

また、関心を寄せることです。

②相手に目を注いで敬意を表現することです。

敬礼の型です。

以下のように使います。

人々の注目を集める 成り行きが注目される
注目を浴びる 手元に注目する 注目の的 注目に値する

<注目率調査>
ある新聞や雑誌を読んだ人のうち広告を見た人の比率を調べる調査をいいます。

一般紙全般を対象として日本新聞協会が実施しました。

記事の閲読率や広告の注目率を調査し、読者の新聞閲読習慣、新聞からの情報収集回路などを解明して、新聞と読者のかかわりを解明しようとしたものです。

「注視」の意味

「注視」は、注意してよく見ることです。

集中してみつめることです。

「注目」のことです。

中村正直の西国立志編に「久しくその画を注視せる後」とあります。

以下のように使います。

人々の注視のうちに発表された。

手元を注視する 注視の的である

<視の漢字>
字義は「みる」「のっとる・規範とする」「なぞらえる」「しめす・教える」です。

解字では、「見+示」で構成されます。

「示」の部分は、「指さす」を表します。

これにより、「一点に視線を集中させる」を意味します。

関連語の「刮目」と「目配り」

〇「刮目」

「刮目」の「刮」は、「こする」という意味です。

「刮目」は、目をこすってよく見ることです。

文章語です。

「刮目に値する成果」のように使います。

<刮の漢字>
字義は「けずる」「こする」です。

解字では、「刀(?)+舌」で構成されます。

「舌」の部分は、「えぐる」を表します。

「刀」を付して「かきとる」を意味します。

〇「目配り」

よく注意して、必要なところに落ち度なく目を行きとどかせることです。

「目配りがきく」「細かく目配りする」のように使います。

<配の漢字>
「配」字義は「くばる・わりあて」「つれあい」「そわせる」「並べる」「したがえる」「ながす」です。

解字では、「酉+己」で構成されます。

「己」は、人間の象形の変形したものです。

人が酒壺を並べる様から「ならべる」を意味します。

「注目」は 注意を向けること、「注視」は、 注意してよく見ること
「注目」「注視」は、類語です。

「刮目」「目配り」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「注意してよく見ること」です。

「注目」は、一般的に使われる言葉です。

物事がどうなっているのか、その成り行きや動向を、関心をもってじっと見守ることです。

「注視」は、多くの場合、文章の中で使われる言葉です。

注意深く一点をじっと見ることです。

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