「春の嵐」と「冬の嵐」の違い・意味と使い方・由来や例文

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春の嵐は「3~5月にかけて寒気と暖気がぶつかり強い温帯低気圧になること。」

「メイストーム」と言い換えると分かりやすい。

冬の嵐は「冬に上空の寒気と海面の暖気で上昇気流が起き大低気圧に発達すること」。

「アリューシャン低気圧」と言い換えると分かりやすい。

低気圧は寒気と暖気が出会うことで発達しますが、春から夏にかけてと冬に温度差が大きくなり、低気圧が発達し嵐を巻き起こすのです。

「春の嵐」は台風クラスのものもあります。

「春の嵐」は語感では良いのですが、台風のように被害を出すものもあります。

もともと季節の変わり目で、まだ冬の寒気が時々南下するため、夏を迎えている海面の暖気との温度差が大きくなり、海上で温帯低気圧が発生します。

それが日本列島の南岸を発達しながら東進することで、各地に被害をもたらすのです。

春独特の気象現象なのです。

「冬の嵐」は大雪をもたらします。

「冬の嵐」も冬の強い寒気団が南下し、南の暖かい海面の暖気と衝突することで低気圧が発生し、日本列島に沿い東進するものです。

寒暖の温度差やジェット気流の影響が大きく、寒冷前線を伴い大荒れとなるものです。

世界的にも「冬の嵐」は発生し、暴風雪を引き起こし、交通網に混乱を生じます。

ヨーロッパ・カナダ・アメリカなどでは被害が大きかった歴史的な「冬の嵐」が観測されています。

「春の嵐」と「冬の嵐」は同じ温帯低気圧の仲間

「冬の嵐」で発生する低気圧は温帯低気圧で、最後はアリューシャン列島で衰えるのであるアリューシャン低気圧と呼ばれています。
「春の嵐」で発生するものも温帯低気圧ですが、台湾付近で発生することからかつては「台湾坊主」と言う異名を持っているものも温帯低気圧です。

今は日本列島の南を進むことから「南岸低気圧」と呼ばれます。

「春の嵐」と「冬の嵐」

「春の嵐」は真冬の西高東低の冬型気圧配置が崩れ、台湾付近に発生する南岸低気圧のことを言います。

時として台風並みに発達することがあり、普段雪の降らない南岸地方にも大雪をもたらすものです。

「冬の嵐」は気団の温度さやジェット気流の関係で発生し、時として被害をもたらすものでヨーロッパや北米するものでにも発生するものです。

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