「せっかち」と「おっちょこちょい」の違い・意味と使い方・由来や例文

せっかちは「待つことが出来ずにすぐしてしまう性格のこと。」

「気が早い」と言い換えると分かりやすい。

おっちょこちょいは「考え足らずで失敗をしてしまう性格のこと」。

「早合点」と言い換えると分かりやすい。

どちらも何かもの事をする際に、少し考えれば無難に出来ることも気がせくのかすぐにしてしまい、失敗をすることが多い性格のことです。

「せっかち」は仕事が早いことではありません。

「せっかち」は気が付くとすぐにしたくなる性格で、例えば食事でも空いた食器を食べているさなかに片付け始める人のことです。

一見仕事が早い人の様に感じますが、傍から見れば気ぜわしく煩わしい性格に映ります。

なんでも先のことを読んでいることは良いことなのですが、その時の状況を少し考えれば良い性格になるのです。

「おっちょこちょい」の語源は諸説ありますが、概して「軽率」が挙げられます。
早とちり、早合点など良く考えもしないで、行動が先になることを言います。

行動ばかり早いのですが、肝心なものを持たないことや忘れることが多く、そこつ者として良い性格とは言えません。

例えば「期日が決まっていたイベントに行ったが中止となっていたので、聞いたら雨天順延の条件があったと気が付いたという。

なんとおっちょこちょいな人だ」と使います。

「おっちょこちょい」と言われる人にはもう一つの「せっかち」と言う性格も持ち合わせていることが多いようです。

例えば「タレントに会えると喜んで出かけたものの、サインを貰おうと考えていたのに色紙もサインペンも忘れて出かけてしまった」「せっかちな性分が治らず、何かにつけておっちょこちょいな言動をしてしまう」などと使います。

「せっかち」は先さきともの事をすすめてしまうことで、はた迷惑なことがありそのことに気が付いていない場合もあります。

「おっちょこちょい」は行動が先になり大事なこと、肝心なことがおろそかになる様子のことです。

「せっかち」な性格がそうさせることもあります。

このような軽薄な行動は、少し考えて動けば直せる性格です。

「せっかち」は先を読めることですから、良い性格に出来る可能性があるのです。