「引き分け」と「痛み分け」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

引き分けは「勝負が付かない状態で終わること。」

「五分五分」と言い換えると分かりやすい。

痛み分けは「争いで双方に負担を強いて引き分けるのこと」。

「喧嘩両成敗」と言い換えると分かりやすい。

引き分けは双方の力が接近しているために、勝敗が付かない場合に規定により勝敗を決めないことを言います。

痛み分けは双方に痛みを強いる分け方です。

引き分けと言うより両者負けと言うことです。

「引き分け」は五分五分のことで勝ち負けを決めません。

「引き分け」は勝敗が付かないことで規定により、同等扱いにするものです。

お互いに勝ちでも負けでもないということにするのです。

勝負の世界では必ず起きることですから、どのような場合に「引き分け」になるか規定が設けられています。

例えば「プロ野球は延長戦でも決着がつかず、引き分けと言う結果に終わった」と使います。

「痛み分け」は争いごとで使います。

「痛み分け」は双方の主張が折り合わない場合、お互いに犠牲や負担をしてもらい、ことを収めることです。

双方を負けと言うことにするので「喧嘩両成敗」と言うことです。

お互いの犠牲、つまりお互いに相手の主張の一部を認め合うという譲歩をします。

それで双方が納得出来る形になるのです。

もめごと解決の一つの方法と言えます。

「痛み分け」は単なる「引き分け」とは違います。

「痛み分け」も「引き分け」のような結果になるのですが、お互いに負担・犠牲・譲歩などを分かち合うという点で、普通の「引き分け」の概念とは違うのです。

「野党は法案の取り下げを巡り深夜まで主張をしていたが、最終的に野党の修正案を与党が受け入れる形で痛み分けの決着になった」と使います。

痛みを伴う「引き分け」と言うことです。

「引き分け」「痛み分け」の違い

「引き分け」は勝負がつかない場合に、規定により勝敗を決めないことです。

「痛み分け」は争いごとで折り合いが付かない場合に、双方に痛み・負担・犠牲などを強いてことを収めることです。

勝敗はつかず、お互いに譲歩するために双方負けのイメージとなります。

いわゆる「喧嘩両成敗」の考え方なのでしょう。

紛争解決の知恵なのです。

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