「中核」と「中枢」と「機軸」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「中核」は、中央の重要な部分のことです。

英語では「the core」「the kernel」「the center」「the pivot」で表されます。

「運動の中核」は「the core of this movement」です。

「中枢」は、主要な部分のことです。

物事を制動する根本を指します。

英語では「the center」「the hub of ~」で表されます。

「中枢神経」は「a nerve center」です。

「機軸」は、車輪や機関の軸のことです。

活動の中心のことです。

英語では以下のように表します。

「車輪などの軸」の場合「an axle」で表されます。

「機械の軸」の場合「a shaft」です。

「活動の機軸」の場合「the center of activity」です。

「中核」の意味

「中核」は、中央の重要な部分のことです。

「中心」のことです。

物事の核心となる部分のことです。

以下のように使います。

組織の中核をなす 体制の中核となる機関
政党の中核となって活動する
中核市

<中核市>
地方自治法の「中核市に関する特例」の252条23で規定されています。

人口30万人以上の都市で、申し出により政令で指定されます。

政令指定都市よりは小さい規模ですが、その地域では比較的大きな都市として都道府県の事務的権限が移譲されます。

「中枢」の意味

「中枢」は、以下のような意味です。

①主要な部分のことです。

物事を制動する根本を指します。

「中心」「中心部」のことです。

最も重要なところです。

②生物学に於いては、「中枢」は「中枢神経」を指します。

以下のように使います。

政治の中枢に位置する人物 中枢機能
軍の中枢部を掌握する 都市の中枢機能
国家の中枢を占める 中枢神経

<枢の漢字>
字義は「とぼそ・くるる・戸を開閉する時の軸」「からくり」「かなめ」「真ん中・中央」「天子の位」「よりどころ」
「北斗七星の第一星」「やまにれ・落ち葉低木」です。

解字では、「木+区」で構成されます。

「区・區・く」の部分は、「くるっと回る」を表します。

これにより、「開き戸がくるっと開閉されるように工夫された軸」、つまり「くるる」を意味するようになりました。

「機軸」の意味

「機軸」は、以下のような意味です。

①車輪や機関の軸のことです。

②地球の自転の回転軸のことです。

「地軸」ともいいます。

③活動の中心のことです。

④「くみたて」「計画」「方法」のことです。

以下のように使います。

クラブ活動の機軸となって活動する
新機軸を打ち出す

<軸の漢字>

字義は「しんぼう・心棒」「物事の中心」「まきもの・掛け軸」「まきもの・掛け軸を数える語」です。

解字では、「車+由」で構成されます。

「由」の部分は、「よる・より所」を表します。

これにより、「回転する車のよりどころとなる部分」を表し、「軸・じく」を意味するようになりました。

「中核」は 中央の重要な部分のこと、 「中枢」は 主要な部分のこと、「機軸」は、 車輪や機関の軸のこと、また、活動の中心のこと
「中核」「中枢」「枢機・すうき」「枢軸・すうじく」「機軸」は、類語です。

「枢要・すうよう」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「組織や活動の中心となる重要なところ」です。

「中核」「中枢」は、比較的多く使われます。

「枢機・すうき」「枢軸・すうじく」は、多くの場合、国家や権力の中心を表します。

「機軸」は、物事・活動の中心を表します。

また、「新機軸を打ち出す」のように「方法」「工夫」の意味もあります。

「枢要・すうよう」は、多くの場合、地位に関して用います。

「枢要な地位に就く」のように使います。

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