「宙返り」と「とんぼ返り」と「もんどり」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「宙返り」は、空中で身体を回転することをいいます。

英語では「turn a somersault」で表されます。

「とんぼ返り」の意味の場合「a somersault」です。

「飛行機の宙返り」の意味の場合「looping」です。

「とんぼ返り」は、空中で体を上下に一回転させることです。

英語では「turn a somersault」で表されます。

「立て続けにとんぼ返りした」は「turn a series of somersault」です。

「大阪で荷を下ろすと、とんぼ返りで東京に戻った」は「As soon as he unloaded his truck in Osaka, he started back to Tokyo.」です。

「もんどり」は、身を逆さに返して立つことです。

英語では「turn a somersault」で表されます。

「彼はもんどりうって倒れた」は「He felt head over heels and tumbled to the ground.」です。

「宙返り」の意味

「宙返り」は、以下のような意味です

①空中で身体を回転することをいいます。

「とんぼ返り」のことです。

②飛行機が空中で垂直方向に輪を描いて飛行することです。

以下のように使います。

燕がくるりと宙返りする 二回宙返りして着地する
宙返り飛行

<宙返りの関連語>

「とんぼ」は「トンボを切る」の形で用いられます。

空中で一回転することを表します。

「舞台の上手でトンボを切る」のように使います。

「でんぐり返る」は、「上下さかさまになる」「ぐるりと回る」「ひっくり返る」という意味です。

多くの場合、地上でぐるりと一回転する動作を指します。

ややくだけた言い方です。

「マットの上ででんぐり返る」「天地がでんぐり返るような大騒ぎ」のように使います。

「とんぼ返り」の意味

「とんぼ返り」以下のような意味です

トンボが勢いよく飛びながら急に向きを変えることから来た言葉です。

①空中で体を上下に一回転させることです。

「宙返り」「とんぼ」ともいいます。

②歌舞伎で役者が舞台で手をつかずに宙返りすることをいいます。

③目的地に着いて、すぐに引き返すことをいいます。

以下のように使います。

舞台の上でとんぼ返りする
東京博多間をとんぼ返りで往復した とんぼ返りの出張

「もんどり」の意味

「もんどり」は、「もどり」の撥音(はつおん)化したものです。

身を逆さに返して立つことです。

「とんぼ返り」「もうどり」ともいいます。

「もんどり打つ」の形で使われます。

「もんどり打って倒れた」「もんどり打って転がり落ちた」のように使います。

<もんどりを打つ>
「とんぼ返り」をすることです。

松葉(1)に「山雀(やまがら)が・・・・かごが小籠でもんどり打たれぬ」とあります。

「宙返り」は 空中で身体を回転すること、 「とんぼ返り」は 空中で体を上下に一回転させること、 「もんどり」 は、身を逆さに返して立つこと
「宙返り」「とんぼ返り」「もんどり」は、類語です。

「とんぼ」「でんぐり返る」は、関連語です。

共通する意味は「空中で回転すること」です。

「宙返り」は、空中で回転することをいいます。

「空中で三回宙返りする」のように、回転は一回とは限りません。

「とんぼ返り」は、跳躍して空中で一回転することをいいます。

「宙返り」と違って、空中で一回だけ回るものです。

多くの場合、後方への回転をいいます。

「とんぼ返り」は、「出張先からとんぼ返りする」のように、ある場所へ行ってすぐに戻ってくることも表します。

「もんどり」は、動作主(ぬし)の意思的行為を表現しているのではなく、他からの衝撃を受けてはね飛ばされ一回転する時に用います。

通常、「もんどり打って」の形で使われます。

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