「偽善」と「欺瞞」の違い・意味と使い方・由来や例文

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偽善は「善人を装い、人を欺いて善をなすこと。」

「見せかけ善人」と言い換えると分かりやすい。

欺瞞は「人に嘘を付いて騙すこと」。

「詐欺的行為」と言い換えると分かりやすい。

偽善も欺瞞も人を欺くことでは同じことをします、偽善は善人に見せかけることにより、欺瞞は嘘を付くことにより人を欺くことをするのです。

「自己欺瞞」という言葉もあります。

「偽善」は「偽の善」ですから、善行は善でも目的が違うということ
「偽善」は言動が一致しないことで、一方では良いことを言うのに他方では悪い行いをしているということを言います。

例えば「多額の寄付を慈善団体にした人が、すぐに市長選挙に立候補したのは偽善行為で寄付をしたと思われる」「時代劇で大店を張っていて人に施しをしている商人がぬけ荷を働いていることが偽善なのだなと思う」などと使い、「偽善」は善行を他の目的ですることを言います。

「欺瞞」は「欺き騙す」こと
「欺瞞」は人を騙すことで、詐欺的行為をすることです。

本当のことを隠して嘘の情報で相手を欺くことです。

また、「自己欺瞞」という言葉があり、日常的に自分が行っている行為で「欺瞞」と言えることが有ります。

もし、間違えてしまったら自分を正当化することを考えることでます。

つまり「誤って~したのはきっと~のせいなのだ」「~しているのは表向き~のためなのだ」というものです。

「偽善」は「欺瞞」
「偽善」という行為は「欺瞞」的行為と言えます。

しかし、本当に心から善行をしたところで「偽善者」呼ばわりする人はいるものです。

例えば「芸能人が災害見舞として多額の寄付をしたところ、あれは売名行為で偽善だと言われた」「ボランティア活動には本当は行きたくなかったのだが、彼女の手前参加したのは自己欺瞞だった」と使います。

「偽善」と「欺瞞」

「偽善」は表向き善を行い、裏では悪を企むこと、言葉と行いが一致していないことなどを言います。

「欺瞞」は人を欺く行為をすること、嘘で塗り固めるようなこと、「自己欺瞞」は自分を正当化すること、どちらにしても他人や自分を欺く行為となります。

用例は「偽善者ぶる」「偽善行為」「自己欺瞞」「欺瞞に満ちた」などがあります。

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