「柄杓」は、湯や水などをくみ取る道具です。
英語では「a dipper」「a ladle」で表されます。
「柄杓で樽から水をくむ」は「dip water from a barrel」です。
「杓子」は、飯や汁をすくう道具です。
英語では「a ladle」「a wooden ladle」で表されます。
「猫も杓子も」は「everybody and his brother」「every Tom, Dick and Harry」です。
「杓子定規」は「stick to the rule」「go by the book」「a stickler for rules and regulations」です。
「柄杓」の意味
「柄杓」は、以下のような意味です。
①湯や水などをくみ取る道具です。
「瓢・ひさこ」の転です。
「杓」の音から出たものと考えるのは誤りです。
頭の部分は椀状で、それに柄をつけた物です。
竹・木・金属などで作られます。
「杓」「ひさく」とも呼ばれました。
②茶の湯で茶釜から湯をくみ取るための道具です。
以下のように使います。
茶席の柄杓立を用意する
柄杓を取って手に水をかける
「杓子」の意味
「杓子」は、飯や汁をすくう道具です。
汁用は、頭の部分が小皿状でこれに柄をつけた物です。
飯用は、先の丸い平板状のものです。
古くから木製と貝製があります。
飯をすくう物を「飯匙・いいがい」と称しました。
一般的には飯用の杓子を「しゃもじ」といいます。
「しゃもじ」は、女房ことばです。
現在では、プラスチック製や金属製のものが多く販売されています。
以下のように使います。
杓子定規
杓子で汁をすくって椀に盛る
杓子で腹を切る(不可能なことの例え)
<関連語の茶杓>
「茶杓」は、抹茶をすくうさじのことです。
竹・象牙・金属・木地・塗りもので作られています。
珠光形・利休形などがあります。
「茶さじ」「さしゃく」とも呼びます。
英語では「a tea spoon」「a tea ladle」で表されます。
茶杓は「本」で数えますが、茶杓が入れ物に入った状態の時は、「筒・つつ」でも数えます。
<杓の漢字>
字義は「柄杓の柄」「北斗七星の柄にあたる部分」「ひく・引き上げる」です。
解字では、「木+勺」で構成されます。
「勺」は「ひしゃく」を表します。
「木」を付して「柄杓の柄」を意味します。
「柄杓」は、 湯や水などをくみ取る道具
「杓子」は、 飯や汁をすくう道具です。
「柄杓」「杓子」は、類語です。
「茶杓」「しゃもじ」「お玉杓子」は、これらの言葉の関連語です。
共通する意味は「水・汁・飯などをすくうための道具」です。
「柄杓」は、水をくみ取るための物です。
椀状の容器に長い柄がついています。
「杓」ともいいます。
「杓子」は、汁や飯をすくう道具です。
「茶杓」は、茶の湯の抹茶をすくう小さなさじをいいます。
「しゃもじ」「お玉杓子」は、汁や飯などをすくう道具です。
「しゃもじ」は飯を、「お玉杓子」は汁をすくいます。
「お玉」ともいいます。