「動線」と「導線」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「動線」とは、建物などにおける人や物の移動する経路を意味します。

建築の世界においては、安全性の向上や効率性の良さを求めるためには、動線をしっかりと検討しながら設計していく必要があります。

一方で「導線」とは、電流を流す際に使われる金属製の線を意味します。

回路をつなげて電流を流すときに銅線を用いることがありますが、この線のことを導線といいます。

動線の意味

動線とは、人や物の動きを軌跡にして表したときに描かれる線のことです。

建築業界でよく使われる言葉であり、動線は業務を行う上でも検討しなければならないものです。

例えば、不必要な交錯を避けて、業務を効率よく進めるために、動線をあらかじめ設計するということがあります。

現在は、コロナ禍の真っただ中ということもあり、お客様の動線を固定して、一方通行にするなどの措置をとることもあります。

導線の意味

導線とは、金属でできた線で、電流を流すためにつくられたものです。

主に銅などでつくられているものが多いほか、アルミニウムや鉄でつくられたものも見られます。

いわば「電線」の役割を果たしています。

数学の用語として、曲線に関する意味もありますが、一般的には電線と同じような意味と考えてもよいです。

しかし、導線に、「動線」と同じような意味を持たせる業界があります。

百貨店では、動線=導線

百貨店やスーパーマーケット、デパートなどにおいて、「動線」はあくまでも物の流れを表したもので、人の流れを表す場合は「導線」を用いることが多いようです。

理由としては、「お客様を導く」という意味で使われているからです。

つまり、商品などを運ぶときの「動線」と、消費者をスムーズに移動できるようにしている「導線」とに使い分けがなされています。

動線と導線、物の動きか人の動きか

一般的には、物の動きを表す経路や軌跡は「動線」を使えば間違いありません。

「導線」は電線を指すことがあるためです。

しかし、流通・小売業界などでは、物の動きと人の動きをあえて分けることによって、「動線」と「導線」を使い分けています。

お客様相手の場合、物の動きと同じにせず、「安全に、スムーズに導く」意味をもたせるために、「導線」が使われているのです。

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