「疲労」と「疲弊」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

疲労は「体を使うことで起きる現象のこと。」

「疲れ」と言い換えると分かりやすい。

疲弊は「極度に体が弱ること、経済的に困窮すること」。

「困窮」と言い換えると分かりやすい。

疲労は体に関する言葉、疲弊は曲度に体を使った場合に、また、経済的に困窮した場合にも良く使われます。

「疲労困憊」「疲弊しきった体」などと使います。

「疲労」は休めば回復するもの

「疲労」は体を動かすことで筋肉が十分に活動出来なくなる現象のことで、しばらく体を休めれば普通は元に戻ります。
例えば散歩で疲れたら、しばらく休めばまた歩けるのです。

しかし、残業などでの疲れは簡単には取れませんから、十分な睡眠が必要です。

もし、睡眠が十分に取れないと「疲弊」した状態になるのです。

そうなると慢性疲労で体が持ちません。

「疲弊」は休んでも簡単には回復しません。

「疲弊」状態に陥ると体はきつくなり、精神的にも追い詰められ危険なことになります。

経済的な「疲弊」は慢性的な金不足ですから、これも簡単には解決しません。

「疲弊」は極度の疲労や極度の資金不足のことで、解決には時間がかかります。

例えば「わが社は長期化した不況で売り上げが減少したまま、回復の兆しもなく社員は皆疲弊しきっている」と使います。

「疲弊」の方が「疲労」感が強い。

「疲弊」は疲れ切った状態のことを言いますから普通の「疲労」とは程度が違います。

「疲労」は休めば簡単に回復するものですが、「疲弊」はそうはいきません。

「疲弊」には時間や特効薬が必要なのかも知れません。

「疲弊」になったらまず十分な休息が与えられなければならないのです。

それがかなわないならば人間は病気になるか命の危険もあるのです。

「疲労」と「疲弊」の違い

「疲労」は筋肉を使いすぎることで一時的に起きる現象で休むことで回復します。

一日の労働疲れも睡眠で回復し、次の日の活力が戻るのです。

「疲弊」は極度の疲労や経済困窮のことです。

簡単には元に戻らず、長期の休息や資金援助などが必要になるものです。

それらが適切になされないならば、人間は身体的にも精神的にも追い詰められ、危険な状態になるのです。

最新の記事はこちらから