「共感」と「同感」の違い・意味と使い方・由来や例文

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共感とは「共に感じる」、つまりある出来事に対して相手と一緒の気持ちになって感じるということです。

お互いに気持ちを共有して、同じように理解を深めるということになります。

一方、同感とは「同じく感じる」、つまりある出来事などに対して同じ価値観を持っている相手に対して同意をするということです。

相手の意見に対して同意するというのが当てはまります。

共感の意味

共感とは、相手の気持ちになって一緒に寄り添い、それを受け入れて感じるということを指します。

心理学の観点からみると、話し手の気持ちを理解しようとする態度を共感とよびます。

相手の立場になって、その気持ちをくみとりながら自分も同じように感じるということを示すのです。

必ずしも自分と相手が同じような気持ちになるとは限らず、お互いの心の理解を深めることが共感につながります。

同感の意味

同感とは、相手の気持ちと自分の気持ちが同じであることを示すことです。

相手が考えていることと自分は同じ考えを持っているということを明らかにすることが同感とよばれます。

同感の場合は、相手の意見や感情などに対して、自分も同じである、その通りであると感じることを指すので、基本的には相手と自分は同じ考え方や気持ちを抱いているということになります。

共感と同感、心理学的には区別される

共感と同感は、心理学的にははっきり区別されます。

共感は、相手の気持ちを自分が感じたということを伝えることであり、「相手の気持ち」を重要視したものです。

しかし、同感は、相手が考えていることや思っていることに対して自分も同じであることを伝えることです。

つまり、「自分の気持ち」を中心にみているということになります。

共感と同感、会話でも少し異なる

次の会話文を例に、共感と同感を区別してみます。

A「この前の居酒屋で、すごくおいしい塩辛が出たんだよ」B「あなたはとてもおいしそうに話すね。

そんなに美味かったんだね」A「そうなんだよ」この場合は共感したということになります。

なぜなら、BさんはあくまでもAさんの「おいしい・美味い」に寄り添った形で感じているからです。

これが同感の場合は、A「すごくおいしい塩辛が出たんだよ」B「わかるよ。

自分もこのまえ塩辛を食べたよ」というふうになり、あくまでもAさんとBさんの気持ちが同じであることを示す必要があります。

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