「出馬」と「立候補」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「出馬」とは、一般的にはさまざまな選挙において、自らが候補者として参加するということです。

「立候補」とは、都道府県知事・市長・議員選挙において、被選挙権を有している人が候補者として正式な届け出をし、選挙に名乗り出ることを指します。

また、さまざまな代表を決める際に、自らが名乗り出ることも立候補といいます。

「出馬」の意味

「出馬」とは、本来の意味は高位である人物が自ら馬に乗って出かけることを指します。

特に、馬に乗ることのできる大将レベルの人物が自ら戦場へ出向くことをいいます。

そこから、トップの人物が自ら交渉の場へと出向くことへと転じ、やがて、国政選挙や地方選挙において立候補することを、「知事選挙への出馬を表明した」というような形で使われるようになりました。

「立候補」の意味

「立候補」とは、何かを決めるにあたって自らが名乗りを上げることを指します。

特に、各種選挙において被選挙権を有している人物が候補者として正式な届け出をすることを指します。

ただ名乗り出ればいいのではなく、公職選挙法に基づいて、立候補にかかわる手続きが詳細に定められています。

なお、何かのイベントを実施するにあたり、自らが開催地として名乗りを上げることも立候補といいます。

出馬は、あくまでも表明であり、正式には立候補

ニュースなどの報道で「○○氏が知事選へ出馬表明をした」という言い方をすることがありますが、これはあくまでも「表明」しただけであり、これだけでは正式な立候補とはいえません。

出馬とは、公の場において、「選挙に出る」ということを明言したにすぎず、実際に選挙に出るためには、選挙管理委員会などを通して、正式な立候補の手続きを踏まなければなりません。

選挙に出るなら、しっかりと届け出をしよう

国政選挙において、出馬表明をしたものの、その後諸事情により取りやめたというケースがいくつもあります。

この場合のほとんどは、いわゆる公示前に正式な立候補の届け出ができずに辞退したと考えられます。

もし、本当に強い覚悟をもって選挙に出るのであれば、公に出馬を表明するだけでなく、立候補の届け出をしっかり行うことが
必要となります。

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