「染色」と「染め付け」と「着色」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「染色」は、織物用繊維などを色素で染めることです。

英語では「dye」「dyeing」で表されます。

「染色工場」は「a dye works」です。

「染め付け」は、染め付けることです。

また、染め付けた色や文様のことです。

英語では「dyeing」「printing」で表されます。

「藍色の磁器」は「china with a blue glaze design」です。

「着色」は、色をつけることです。

英語では「coloration 」「coloring」で表されます。

「着色する」は「color」「paint」です。

「染色」の意味

「染色」は以下のような意味です。

①染め出した色のことです。

「染め色」のことです。

②織物用繊維などを色素で染めることです。

布や糸に染料をしみこませて着色することです。

「浸染・しんせん」や「捺染・なっせん」などがあります。

以下のように使います。

染色に工夫を凝らす
藍色に染色する 染色体 染色分体

<浸染と捺染と板締法>
「浸染」は、織物に染料が付着しないように糊やろうで文様部分を防染して染料に浸す方法です。

「捺染」は、織物の上に型紙、または、印型を載せて染める方法です。

「板締法」は、型の間に織物を挟んで染料を注入する方法です。

「染め付け」の意味

「染め付け」は、以下のような意味です。

①染め付けることです。

また、染め付けた色や文様のことです。

②藍色の文様を染め付けた布地や衣類のことです。

③陶磁器で、呉須(ごす)を用いて素地(きじ)に藍色の絵模様を描き、その上に透明釉をかけて焼成したものをいいます。

青色または青紫色に発色します。

また、その装飾技法を指します。

中国では「青花」といいます。

以下のように使います。

染付茶碗 染付足袋
この染付は独特である

<呉須・ごす>
焼成の染付に用います。

コバルト化合物を含む鉱物の名前です。

または、呉須焼の略です。

原石は黒ずんだ青緑色です。

粉末にして水に溶いて陶磁器に文様を描きます。

「着色」の意味

「着色」は、色をつけることです。

「いろどり」「彩色」のことです。

以下のように使います。

食品に着色している
人工着色料 着色ガラス
合成着色 着色剤

<着色料>
食品添加物の一種です。

食品に色をつけるために用います。

天然着色料と合成着色料とがあります。

<着色顔料>
塗料のことです。

さび止め塗料のことです。

プラスチック・合成繊維・ゴム製品などに着色するために用いられる顔料です。

着色顔料と呼ばれるものは、顔料がもっぱらほかの目的、例えば、耐久性の増加や粘土の調整などに用いられることから、特にこのように呼びます。

「染色」は 織物用繊維などを色素で染めること、 「染め付け」は 染め付けること、また、染め付けた色や文様のこと、 「着色」は、 色をつけること
「染色」「染め付け」「染物」「着色」は、類語です。

「捺染・なっせん」「型染め」は、これらの言葉の関連語です。

共通する意味は「糸や布に染料を用いて色や模様をつけること」です。

「染色」は染め出した色、「染物」は染めた物、「染め付け」は色や模様を表します。

「染め付け」は、特に藍染めを指します。

また、「染付の食器」のように、藍模様の陶磁器について言う場合があります。

「着色」は、単に色をつけることをいいます。

「捺染」「型染め」は、布地に模様を切り抜いた型を置いて、染料をすり込み模様を染め出すことです。

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