「着席」と「着座」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「着席」は、席に着くことです。

英語では「to take a seat」で表されます。

「一同着席」は「take their seats」です。

「着席順に」は「in order of seats」「according to the seating order」です。

「着座」は、座につくことです。

座ることです。

英語では「seat a person」で表されます。

「どうぞ着座してください」は「please be seated」です。

「すわってください」は「have your seat」です。

「sit down」はぞんざいな言い方です。

「着席」の意味

「着席」は、席に着くことです。

「着座」のことです。

椅子などに座ることです。

以下のように使います。

全員が着席する 一同着席
着席の合図 着席順に配る

<椅子>
腰かけるための家具です。

「腰かけ」のことです。

間食などの地位・ポストのことです。

「大臣の椅子をねらう」のように使います。

「椅子」の「子」を「す」と発音するのは「唐音」によります。

宮中で高官が使った「椅子・いし」を高僧が使うようになり「椅子・いす」に転じました。

椅子は「一脚・二脚・・」と数えます。

「着座」の意味

「着座」は、座につくことです。

座ることです。

公卿が任官して、太政官庁・外記庁(げきのちょう)の座につく儀式を指します。

以下のように使います。

全員着座して待つ
外記庁に着座する

<着す・ちゃくす>
「到着する」「身につける」「執心する」などの意味があります。

著聞(49)に「舟をになひて岸に着しけり」とあります。

謡・羽衣に「少女は衣を着しつつ」とあります。

方丈(5)に「閑寂に着するもさはりなるべし」とあります。

<席と座の漢字>

「席」
字義は「むしろ」「すわる場所」「多くの座席を設けた場所」「敷物を敷く」「よる・たよる」です。

解字では、「巾+庶」で構成されます。

「庶」の部分は「籍」に通じ、「草を編んだ敷物」を表します。

「巾」は、「織物」「布切れ」「おおう」などを意味します。

これらにより、「席」は「すわる場所」を意味します。

「座」
字義は「座るところ」「敷物」「器具を据える台」「ざしき」「くらい・地位」「星の集まり」です。

解字では、「广+坐」で構成されます。

「坐」の部分は、「すわる」を表します。

「广」を付して「家屋の中のすわる場所」を意味します。

「着席」は、席に着くこと
「着座」は、座につくことです。

座ることです。

「着席」「着座」は、類語です。

共通する意味は「座るべき場所に座ること」です。

「着席」は、多くの場合、椅子に掛けることをいう場合に用います。

「着座」は、椅子だけではなく、畳や床などに座る場合にも用いられます。

「着座」は、やや改まった言い方です。

<着の漢字>
字義は「つく」「きる・身につける」「接触する」「火がつく」「居る・おる・置く」です。

解字において、「着」は、「著」の草書体から生じました。

もともとは、「著」の俗字です。

発音が「ちょ」の場合、わが国では「著」を用います。

元来、「着」と「著」の両字には字義上の区別はありませんでした。

古語の「着す・著す」は「ちゃくす」と発音します。

意味は「到着する」、または「身につける」「執心する」です。

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