「呼び鈴」と「ベル」と「チャイム」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「呼び鈴」は、人を呼んだり合図したりするための鈴やベルのことです。

英語では「a bell」「a door bell」で表されます。

「彼は呼び鈴を鳴らして看護師を呼んだ」は「He rang for a nurse.」

「ベル」は、「呼び鈴」「電鈴」のことです。

英語では「a bell」「a door bell」「a buzzer」で表されます。

「非常ベル」は「an alarm bell」です。

「チャイム」は、音階順に調子が整えられた呼び出し用のベルのことです。

英語では「a chime of bells」で表されます。

「終業のチャイムが鳴った」は「the closing bell rang.」です。

「呼び鈴」の意味

「呼び鈴」は、人を呼んだり合図したりするための鈴やベルのことです。

尾崎紅葉の「不言不語」に「奥の方なる呼び鈴の音は死にたるように静まりたる家の内に轟きわたりて」とあります。

以下のように使います。

玄関の呼び鈴が鳴った
呼び鈴を押す 呼び鈴を鳴らして召使を呼んだ

<鈴の漢字>
字義は「すず」「鈴の鳴る音の形容」「車の左右のおおいのこと」です。

解字では、「金+令」で構成されます。

「令」の部分は、「冷」に通じ、「すずしい」を表します。

「金」を付して「すずしい音のする楽器」「鈴」を意味するようになりました。

「ベル」の意味

「ベル」は、以下のような意味です。

①鐘のことです。

②「呼び鈴」「電鈴」のことです。

③打楽器のことです。

十数個の鐘、または、金属官を音律順に吊り並べて槌で打つものを指します。

以下のように使います。

電話のベルが鳴る 発車のベルが鳴る
ウェディングベル バンドのベル担当です

<チューブ・ベル>
より正しくは「チューブラー・ベルズ」、または、「チャイム」といいます。

金属製の体鳴楽器です。

金属製の管が枠に吊り下げられ、槌で打って音を出します。

19世紀後半以降に誕生し、しばしば管弦楽曲やオペラに用いられます。

チャイコフスキーの「1812年序曲」はその響きを巧みに生かした例として有名です。

「チャイム」の意味

「チャイム」は、以下のような意味です。

①教会で数個の鐘を、音階順に並べて奏すように調子をそろえたものを指します。

②打楽器の一つです。

「チューブラー・ベルズ」ともいいます。

金属官を音律順に吊り並べて槌で打って奏すものを指します。

③玄関や時計につけ一定の音階を奏して、学校・会社で学習や作業の区切りを知らせます。

以下のように使います
クイズに正解するとチャイムが鳴ります
ドアチャイム チャイムが鳴って下校を知らせた

<カリヨン>
体鳴楽器のことです。

音の高さを異にする一組の鐘を配列し、手または機械で相互に打ち鳴らして奏するものです。

16~17世紀のヨーロッパの教会や市庁舎に設置されていました。

「組鐘」のことです。

「呼び鈴」は人を呼んだり合図したりするための鈴やベルのこと、 「ベル」は「呼び鈴」「電鈴」のこと、 「チャイム」は、音階順に調子が整えられた呼び出し用のベルのこと
「鈴・りん」「呼び鈴」「ベル」「チャイム」「ブザー」は、類語です。

共通する意味は「合図のためにならす器具」です。

「鈴・りん」は、小さい釣り鐘の形をしたものを振ってならす鈴のことです。

「振鈴・しんれい」ともいいます。

「呼び鈴」は、玄関などに付いている鈴を指します。

「ベル」は、半球状の金属を、電磁石を用いて音を出したり手で打ったりして音を出すものを指します。

「チャイム」は、簡単な旋律を奏でるようにセットされた鐘のことです。

「ブザー」は、電磁石で振動板を振動させたり、電子的に振動させたりして音を出す装置のことです。

また、その音を指します。

警報などで用います。

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