「水際」と「瀬戸際」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

水際は「災難などが来る最前線のこと」。

「最前線」と言い換えると分かりやすい。

瀬戸際は「危機や危険が差し迫った状態のこと」。

「逼迫」と言うと分かりやすい。

水際は水面が陸地に接する場所のことですが、災難を水や波などに例えて使うことが多くなりました。

瀬戸際も狭い海峡の入り口のことで、危険が迫る意味に使われます。

「水際」はギリギリの意味があります。

「水際」は水・海・波などが陸地に接するギリギリの場所。

境界線のことを言いますが、転じて「何か災害や不都合なものが押し寄せてくる最先端・最前線の意味になりました。

例えば「何とか水際で食い止めた」「水際作戦が功を奏した」「空港で実施している検疫は有害生物の国内侵入を事前防止する水際対策だ」などと使います。

「瀬戸際」もギリギリの時間や状態を言う

「瀬戸際」の語源は「瀬戸=狭い海峡」の入り口と言う意味になります。

狭い海峡は船の難所ですから、そこの入り口に居ることは危険がギリギリ目前に迫っていることを表すのです。

例えば「得意先の破産で会社は倒産の瀬戸際に立たされてしまった」「瀬戸際まで追い詰めたが、上手く逃げられた」「乗るか反るかの瀬戸際にある」などと使います。

「水際」作戦にも拘わらずウィルスが侵入し、大流行の「瀬戸際」に追い込まれた。

港での「水際」対策を厳重にしていたにも拘わらず、ウィルスは国内に侵入してしまいました。

一度ウィルスが国内に伝染すると防ぎようがなく、大流行の「瀬戸際」に追い込まれる事態になりかねません。

空港や港の検疫体制はかなり厳重なのですが、ウィルスはいつの間にか侵入してしまうのです。

目に見えない敵と戦うのは、至難の技なのかも知れません。

「水際」と「瀬戸際」の違い

「水際」は災難や有害なものが押し寄せてくる最前線・最先端の意味で、具体的には空港などの検疫体制のことになります。

検疫は外来動植物で認められていないものを「水際」で阻止する体制です。

また、検査体制も有害な麻薬や危険物・認可されていないものなどを摘発する体制で、これらは「水際」で行われます。

「瀬戸際」は追い詰められた状態のことで、時間や状態のことを言います。

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