「キルギス」と「キプロス」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

キルギスは「中央アジアにある共和国のこと」。

「キルギスタン」と言い換えると分かりやすい。

キプロスは「地中海にある共和国のこと」。

「首都ニコシア」と言い換えると分かりやすい。

キルギスとキプロスは国名が似ていますが、地理的位置・人種・歴史・文化など異なる国です。

なお、かつては「キルギス」は周辺国と同じように「スタン」と言う言葉が付いていました。

「キルギス」はキルギスタンと呼ばれていた

「キルギス」は中央アジアの内陸国で東は中国新疆ウイグル自治区と北はカザフスタンに挟まれています。

首都はビシュケク、人口は600万人ほど、民族はキルギス系が大半で他はウズベク系・ロシア系などで構成されています。

言語はギリシャ語、宗教はイスラム・スンニ派、歴史的に中国・ロシアなどの影響を強く受けました。

「キプロス」は地中海の島

「キプロス」はトルコの南に位置する地中海に浮かぶ島です。
かつてはオリエントやローマの支配を受け、近世ではエジプト植民地化の足掛かりとしてイギリスの統治を受けました。

独立後もクーデターとキプロス紛争でトルコの干渉を受けています。

現在もキプロス系住民によるキプロス共和国、トルコ系住民による北キプロス・トルコ共和国と分断されています。

「キリギス」「キプロス」の語源

「キルギス」の由来は一説によれば「キル=草原」+「ギシュ=放牧」と言われています。

また、キルギスタン」の「スタン」は国の意味になり周辺国は揃って「スタン」を付けています。

「キプロス」の語源は古代ギリシャ語の「キパリソス=糸杉」からと言う説と、「チャルコス=銅」からと言う説などがあります。

糸杉も銅もキプロスに多くあったものです。

名前が似通っている両国

「キルギス」は中央アジアの内陸国で、大国や他民族の支配を繰り返し受けてきた歴史があります。

現在は共和国となっていますが、キルギス系住民とウズベク系住民との衝突が起きるなど国内不安があります。

「キプロス」は地中海の島ですが、国内はキプロス系とトルコ系住民が対立して分断国家となっていて二つの共和国が存在します。

最新の記事はこちらから