「老朽化」と「経年劣化」の違い・意味と使い方・由来や例文

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老朽化は「古くなったことで問題が生じている状況のこと」。

古くなったことが原因で、朽ちたり、明らかな支障が出ている際に使う言葉と言えます。

経年劣化は「時間の経過により問題が生じている状況のこと」。

時間の経過により、古くなるという意味では、老朽化と同じような意味の言葉と言えます。

ただ、経年劣化に関しては古いとは言えない状況でも、時間が少なからず経過したことによる劣化があれば使うことができます。

「老朽化」の意味

老朽化とは、古くなったことで問題が生じている状況を指しています。

古いと言える状況が必要なので、新品からかなり時間が経っている状況が必要です。

つまり、出来上がってすぐ、購入してすぐに問題が生じた場合には老朽化とは言いません。

古くなるという点がポイントの言葉であるため、そこを頭に入れておく必要があります。

「経年劣化」の意味

経年劣化とは、時間の経過により問題が生じている状況のことです。

時間が経過したことで問題が起きていればいいので、多少の時間でもOKと言えます。

古くなったと言えるほどの時間の経過が必要ない点は特徴であり、そこは経年劣化のポイントとして頭に入れておく必要があります。

つまり、何らかの異常が見られた際にはほぼ使うことができる言葉なのです。

「老朽化」と「経年劣化」の用法や用例

「俺の通っていた小学校が老朽化で立て直しになるそうだ。

俺が通っていた頃から大分古かったからな。

しょうがないだろうな。

あの校舎は相当歴史が長いみたいだから寂しい気持ちも多少はあるけど。」

「昔よく読んでいた漫画が経年劣化で、紙の色が変わってきてしまった。

暗所に保管していたんだけど、どうしても経年による劣化は避けられないのかな。」

老朽化と経年劣化はどちらも時間の流れによって問題が起きること

老朽化と経年劣化に関しては、どちらも時間の経過により問題が生じてくることであり、その点については共通しています。

ただ、老朽化は古くなったと言えるほどに時間が経過している必要がありますが、経年劣化は多少でも時間が経過していればいいので、そこで違いがあります。

区別の仕方は微妙ですけど、ここはポイントとして覚えておきましょう。

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