不可能は「どうあがいても達成することができないこと」。
確率が0ではあるかは別として、客観的に見て無理と断言できるような状況で使います。
不可避は「どうあがいても避けられないこと」。
本来は避けるべき状況であるにもかかわらず、絶対に避けられない状況に対して使います。
不可能という言葉で代替できるケースも多々あるでしょう。
「不可能」の意味
不可能とは、どうあがいても達成することができないことです。
本来は何かしらの状況を達成したいにもかかわらず、それが無理と言わざるを得ないケースで使います。
ただ、実際にそれが無理であるかに関しては主観的な判断を含むことになりますが。
したがって、具体的な確率などを基準にするのではなく、各人の感情で使われる傾向にある言葉です。
「不可避」の意味
不可避とは、どうあがいても避けることができない状況を指しています。
本来は避けたいのに、避けることができないケースで使うので、本人の望みがどうあがいても達成されないという意味では不可能と意味は近いです。
ただ、あくまでもマイナスの状況を避けることができないケースでのみ使うため、不可避に関してはそこを知っておく必要があるのです。
「不可能」と「不可避」の用法や用例
「今回のテストでなんとか80点以上はとりたいが、それは不可能だろう。
とりあえず勉強は頑張ってきたつもりだけど、今回の範囲は苦手なところばっかりなんだよな。」
「今回のテストで赤点を回避することは不可避だろう。
この科目は元々苦手で、さらに今回は他の科目に時間を使いすぎたため、明らかに勉強量が足りていないからな。」
不可能と不可避の意味は似ている
不可能と不可避については、意味はかなり似ています。
不可能も不可避も本人にとって達成したい状況を実現させることが無理と言えるシーンで使いますから。
不可能と不可避に関してはそういった共通点があるのです。
ただ、不可能と不可避はそれぞれ細かいニュアンスが違うので、区別をしながら使っていくべき言葉と言えるでしょう。