網羅は「残らず取り入れること、余すことなくカバーすること」。
何らかの範囲に該当するものを残らず、余すことなく取り入れる、カバーするという意味があるため、いろいろなシーンで使うことができます。
包含は「含ませること、包み込むこと」。
イメージとしては網羅に近い状況ではありますけど、残らず、余すことなくという意味はないので、そこで違いがあると言えるでしょう。
「網羅」の意味
網羅とは、残らず取り入れること、余すことなくカバーすることという意味です。
特定の範囲にあるものを全て包み込むようなとき、含んでいるようなときに使用しますが、特にそういう必要性がある際に使う言葉と言えるでしょう。
日常生活のいろいろなシーンで使用可能な言葉であるため、実際に網羅という言葉を聞く機会はかなり多くあるはずです。
「包含」の意味
包含とは、含ませること、包み込むことです。
漠然とそういった意味がある言葉ですけど、ある物事が別の物事を含んでいる、取り入れていると言えるケースで使うことがあります。
なんとなく網羅に近いイメージを持っている人がいるかもしれませんけど、ちょっと違います。
それに残らず、余すことなくという意味合いがないので、その点でも違いが存在しているのです。
「網羅」と「包含」の用法や用例
「この参考書は、大学受験の数学の範囲を完全に網羅している。
数学で点数を稼ぎたい私にとっては非常に重要な存在となるだろう。
これを使えば大丈夫なはずだ。」
「この言葉は様々な意味を包含している。
したがって、メジャーな意味だけではなく、それ以外のマイナーな意味についても覚えておいた方が良いだろう。
きっと役に立つときが来るはずだよ。」
網羅と包含は微妙な違いがある
網羅と包含はどちらも何らかの部分を含んでいる、包み込んでいるという意味の言葉です。
ただ、網羅は残らず、余すことなくという意味があるのに対して、包含はそういった意味がありません。
したがって、そういった部分で違いがあるので、同じような意味に感じる言葉ではありますけど、きちんと違いを認識したうえで覚えておきましょう。