「埃(ほこり)」と「塵(ちり)」の違い・意味と使い方・由来や例文

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塵は、土砂や粉末などの飛び散るものが該当するとされております。

また、埃はこまかな塵(ちり)の飛ぶもの。

綿のようなごみと言われています。

分かりやすく埃と塵の違いを区別するには、ちり取りを想像すると分かりやすいです。

ほうきなどで掃き掃除をした場合、「ちりとり」で集めてゴミ箱に捨てられるものを「ちり」と区別が出来ます。

埃の意味

埃とは、繊維から出てくる糸屑または綿から出てくる綿埃、髪の毛、ダニ、ダニ糞、カビの胞子、フケなどが空気中に浮遊した状態や床などの隅に集まっている状態を言います。

目に見える状態の埃や物体には、沢山の色がありますが、減法混色と、埃を構成している物体とその物体との間に隙間がありますので、埃は人間の目では灰色に見えます。

塵の意味

塵とは、主に細かなゴミや糸屑などを指します。

また、俗世間のわずらわしさや、世俗のよごれ部分の意味もあり、「浮世の塵を払う」とも言われます。

その他、ほんの少しであるという意味もあり、「塵も積もれば山となる」という言葉があります。

また、多くあとに打消しの語を伴って用いることもあり、「塵ほども疑わない」という言葉もよく耳にします。

埃取りと塵取り

埃取りとは、掃き掃除ではキレイに出来ず、拭き掃除でないとキレイに出来ないものを言います。

なので、雑巾などで拭き取る作業は埃取りと区別出来ます。

また、塵取りは清掃用具の1つとして言われていますが、はき集めることが出来るごみのこととされていますので、この道具としての「塵取り」を使用して行うゴミ回収作業のことを指します。

塵埃と粉塵

塵埃は、空気中に浮遊する100μ以下の固体粒子とされております。

また、粉塵は、粉のようにきめ細かく気体中に浮遊する塵状の固体粒子でとされています。

「塵」の字が常用漢字外になりますので、法令では「粉じん」と書かれます。

物の燃焼等に伴って発生するものは、煤煙と言われ、このうちいわゆる「すす」のことを煤塵と言います。

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