ピコ太郎のPPAPは歌の一部で、歌詞の中に出てくるアイテムの頭文字を並べた略語になります。
対するセキュリティーのPPAPも頭文字を並べた略語ではありますが、セキュリティー手法の手順を並べたかなり無理のあるこじつけの造語と言えます。
最後のPはプロトコルなのですが、やっていることは、アナログな手法であり、プロトコルと言えるものではありません。
ピコ太郎のPPAP
一時期、YouTubeで有名なったフレーズです。
大した意味はなく、ペン、パイナップル、アップル、ペンの頭文字を取った歌のタイトルです。
歌自体にも、そんなに意味のある歌詞ではありません。
シンプル故に耳に残り世界的な大ヒットにつながりました。
歌詞自体も、日本人なのに英語のみを使った事が世界的ブレークの鍵だったと言えます。
セキュリティーのPPAP
政府のデジタル庁の話などから、無駄で意味が無いのに続けられてきた手法の俗称です。
「Password付きzipファイルを送ります」、「Passwordを送ります」、「Aん号化(暗号化)」「Protocol(プロトコル)」の頭文字をつなげたセキュリティ手法で、メールの誤送信時に情報漏洩を防ぐ手段として使われできました。
しかし、すぐに同じ宛先にパスワードを送るので意味が無いとされ、現在では手間だけになっけいます。
多くの企業などでは廃止の方向に進んでいます。
PPAP全面禁止について
先日、日立製作所が「PPAP全面禁止」を打ち出しました。
この話題は瞬く間にSNS上で拡散され、何故?どうして?となりました。
実際、このセキュリティー手法をとっていたとしてもPPAPの名称を使っていた所はほとんどありません。
何故ならピコ太郎のPPAPが発表されるより前からの手法だからです。
かなり無理やりな当てつけに、ピコ太郎さんやこのセキュリティー手法の名称を知らない人達は驚かされました。
話題で意識付けのPPAP
何故、このセキュリティー手法がPPAPと言われるようになったのかは謎です。
ただ、セキュリティーが囁かれだしたころ、暗号化しろ、パスワード付けろ、分けて送れと言うのが大変だったのだと思われます。
ビジネスの世界ではこうした当て付け造語が多くあります。
代表的なものに報連相があります。
これと同じレベルで普及させようとしたのかは分かりませんが、流行りを使ってセキュリティー意識を高めようとしたのだと思われます。
おふざけのピコ太郎さんのPPAPと堅いセキュリティーのPPAPは全く共通点はありません。