「さんずい」と「にすい」の違い意味と使い方・由来や例文

B!

さんずいは「水に関する漢字に付く部首のこと」。

「漁」と言い換えると分かりやすい。

にすいは「氷に関する漢字に付く部首のこと」。

「冷凍」と言い換えると分かりやすい。

毛筆で書いていた時代から「さんずい」と「にすい」は区別があいまいなことが多かったようです。

「さんずい」でも「にすい」でもいいようなものですが、意味が異なる漢字もあります。

「さんずい」は水に関係した漢字の部首

「さんずい」の部首は水の流れを著した象形文字ですから、当然水が関係しているのです。
「さんずい」の
漢字は例えば、「汁・池・沼・海・波・注・泳・河・泡・洋・流・浴・液・渇・浄・淡・深・清・渚・漁・涼・涙・湖・港・湯・淵・湾・湊・温・滝・瀧・溺・漣・漂・潮・濡・沁」など大変多くの漢字がありますが、これらはすべて水がらみの漢字です。

他にも「漢・漆・準・混・済」などすぐには関係ないと思ってしまう漢字も多くあります。

「にすい」は水が凍った状態を表しています。

「にすい」の部首は水が凍りになった様子の象形文字です。

「人人」を縦に並べた部首で、「氷」が絡む漢字になります。

例えば「冷・凍・冴・凄・凛・凝・冬・准」などがあります。

「さんずい」と混同またはあえて使う漢字も多くあり、「津・活・沃・沖・治・浄」などは「にすい」の文字もあります。

伊藤若冲の「冲」の字はさんずいの「沖」とも書きます。

「さんずい」「にすい」は筆で書くと紛らわしい。

「さんずい」も「にすい」も筆で崩して書くとハッキリと区別がつかなくなります。

ですから「さんずい」でも「にすい」でも良い漢字が多くあるのですが、中には「さんずい」と「にすい」を間違えて書いてしまうと、意味の異なるものもあります。

また、「にすい」は中国では「ひょう部」といいます。

「さんずい」が「にすい」になった俗字は中国では多く使われています。

「さんずい」「にすい」は水・氷に関する漢字

「さんずい」は水がらみ、「にすい」は氷がらみの漢字として作られてきました。
「さんずい」の代表例は「池・沼・湖・海・瀧・潮」があり、水の状態を表す漢字は「清・濁・汚・湯・温・沁・漏」、人の行動に関する漢字は「泳・溺・漂・泣・涙・涼」などがあります。

「にすい」は水が凍った様子で生まれた部首です。

代表例は「冷・凍・冬」などがあり、「さんずい」の漢字が「にすい」になった例も多く、その漢字は中国では使われています。

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