「約束」と「誓約」と「契約」の違い・意味と使い方・由来や例文

B!

「約束」は、ある物事について、将来にわたって取り決めることです。

「契約」や「約定」と同じです。

英語では「a promise」「enter into an agreement」「one’s word」で表されます。

「誓約」は、誓いを立てて約束することです。

また、その約束のことです。

英語では「take an oath」「swear」「vow」「pledge」で表されます。

「契約」は、「約束」「約定」のことです。

法的には、文書を交わし、商取引などの取り決めをすることです。

また、その取り決めた内容のことです。

英語では「a contract」「an agreement」で表されます。

「約束」の意味

「約束」は、ある物事について、将来にわたって取り決めることです。

「契約」や「約定」と同じです。

社会や集団で、あらかじめ守るように決められている事柄です。

種々の取り決めです。

「規定」「ルール」のことです。

成り行き前から定まっていることです。

かねて定まった運命のことです。

「因縁」のことです。

英語では「a promise」「enter into an agreement」「one’s word」で表されます。

以下のように使われます
約束を交わす
前世の約束
将来を約束されている青年
煙草を吸わないと約束する
約束事
約束を破る
子供と約束する

「誓約」の意味

「誓約」は、誓いを立てて約束することです。

その約束の内容です。

英語では「take an oath」「swear」「vow」「pledge」で表されます。

聖書などにかけて誓う場合は「a vow」、堅く約束することの場合は「a pledge」で表されます。

以下のように使います。

「Nuns are under a vow of lifelong celibacy. 修道女たちは生涯独身を守ると誓約している」
「he pledged himself to secrecy. 彼は秘密を守ると誓約した」

以下のように使われます
違反はしないと誓約する
誓約書
誓約を破る
誓約を結ぶ
誓約に違反する

「契約」の意味

「契約」は、「約束」「約定」のことです。

平家物語(2)には「日来の契約をたがえず、参りたるこそ神妙なれ」とあります。

法律に於いて、対立する複数の意思表示の合致によって成立する法律行為のことです。

贈与・売買・交換・賃貸・請負・雇用・委任・寄託などがその例です。

キリスト教に於いて、神が救いの業として人間との間に結んだ恵みの関係を指します。

イスラエル民に対してモーゼを通じて結ばれた契約を旧約、イエス・キリストによって結ばれた契約を新約といいます。

英語では「a contract」「an agreement」で表されます。

以下のように使います。

契約を破棄する
契約を破る
契約を結ぶ
契約に違反する
契約社員 契約説

「約束」ある物事を将来にわたって取り決めること、「誓約」は必ず守ると決めること、「契約」は、文書を交わし、商取引などの取り決めをすること
「約束」「誓約」「契約」「協約」は、類語です。

「誓う」「確約」「宣誓」などは関連語です。

共通する意味は「ある物事についてあらかじめ取り決め、将来それを変えないこととすること、また、その決めた事柄」です。

「約束」は、ある物事について、将来にわたって取り決めることです。

日常語として最も一般的に使われます。

商取引や文章で使われることはあまりありません。

「誓約」は、必ず守ると決めることをいいます。

「契約」は、文書を交わし、商取引などの取り決めをすることです。

また、その取り決めた内容のことです。

多くの場合法律上の効力をもちます。

「協約」は、多くの場合、団体と団体の間で互いに守るように取り決めるという意味で用いられます。

最新の記事はこちらから