「貧相」と「質素」の違い・意味と使い方・由来や例文

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貧相は「見た目において貧乏な状況がうかがい知れること」。

特定の人の見た目から貧乏なのではないかと推測できる状況を表しています。

質素は「贅沢などをしないで、簡素な暮らしを心がけていくこと」。

普段の暮らしぶり全般に対して質素という言葉を使うため、他人から見える部分以外に関しても指している言葉と言えるでしょう。

「貧相」の意味

貧相とは、特定の人の見た目から貧乏であることが想像できてしまう状況のことです。

その人の服装とか、身に付けているものなどから、貧乏であるに違いないと思えてしまう状況を指しています。

実際にその人が貧乏であると言えるかは問われず、あくまでも見た目からそういう推測が可能かという点のみを重視した言葉と言えるでしょう。

「質素」の意味

質素とは、贅沢などをしないで、簡素な生活を心がけていくことです。

普段の生活全般に関して、そういった意識を持つことを示しているため、他人からは見えない部分に関しても意味として含んでいる点が特徴です。

したがって、実際に質素な状況があったとしても、その状況を他人が知ることができない場合も普通にありえるわけです。

「貧相」と「質素」の用法や用例

「俺は貧相な服装をすることが多いんだけど、そういった毎日を過ごしていると、周りから同情されることが多いよ。

気分としては意外と悪くないんだよな。」

「質素な生活を続けていると、物欲がどんどんなくなっていくね。

欲しいモノを買わないでも問題ないと言うか、それがストレスにならないような感覚を得ることができているんだ。」

貧相と質素は見た目で判断できるのかの違い

貧相と質素はどちらも貧しさの要素を含んだ言葉と言えるはずです。

しかし、貧相は見た目から貧しさの要素を判断できる場合があるのに対して、質素は見た目からは判断できない可能性を含んでいます。

貧相は見た目に関しての言葉ですから、見た目から判断する前提が存在します。

しかし、質素はそういう前提は存在しません。

だから、そこが違いと言えます。

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