「手ぬるい」と「生ぬるい」の違い・意味と使い方・由来や例文

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手ぬるいは「厳しさが不足した状態のこと」。

「寛大」と言い換えると分かりやすい。

生ぬるいは「中途半端な状態のこと」。

「詰めが甘い」と言い換えると分かりやすい。

手ぬるいは完全でなくまだやるべきことがある状態のこと、生ぬるいは厳しさに欠けるやり方や判断・処置などのことで、手ぬるいとほぼ同じ意味になります。

「手ぬるい」は厳しさがないこと

「手ぬるい」の「手」は状態・様子のことで、「お前のすることは手ぬるいから失敗をするのだ」「そのような手ぬるい方法では上手く行かないのは目に見えている」「手ぬるい仕事が分るような粗悪品」などと使い、「緩い」「寛大」「寛容」と言う意味と「不精」「粗略」「締まらない」「だらしない」と言う厳しさがないという場合に使われます。

対義語は「手厳しい」です。

「生ぬるい」は二つの意味があります。

「生ぬるい」は「生暖かい・ぬるま湯のような」という温度が低くて暑くなっていないお湯の状態を言います。

もう一つは「心が緩んでいる」「物足りない」「甘い」「緊張感のない」「物足りない」などの意味で「手ぬるい」と共通するものがあります。

「そんな生ぬるい練習をしていたら、相手に勝つことなどできない」「生ぬるい処置」「生ぬるい考え」などと使います。

「手ぬるい」「生ぬるい」は不快感をあらわす。

「手ぬるい」も「生ぬるい」も「手ぬるい処置だ、もっと厳しくしなければいけない」「何と生ぬるいことをする」と人がしたことに対して不快感を持ち、批判的にものを言う場合に使います。

「手ぬるい」「生ぬるい」は別の言い方では、「生ちょろい」「ぬるま湯のような」「甘い」「甘ちょろい」「安穏とした」などがあります。

「手ぬるい」「生ぬるい」はほぼ同じように使います。

「厳しさに欠ける」と言う意味は共通したものですから、同じように使っても良いのです。

「手ぬるい」「生ぬるい」も状態・様子を表した形容詞ですから、「緩んだ」「甘い」状態・様子を言います。

「手ぬるいことをする」「生ぬるいことをする」「手ぬるい処置」「生ぬるい処置」「手ぬるい計画」「生ぬるい計画」でも違和感はありません。

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