「不正」と「不当」の違い・意味と使い方・由来や例文

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不正は「特定のルールなどに沿っていないこと」。

法律などに反しているわけではないものの、何らかのルールに沿っていないと認められる状況にて不正という言葉を使います。

不当は「妥当とは思えない状況のこと」。

法律やルールなどに反しているわけではないものの、多くの人たちから見て納得できないような状況において不当という言葉を使います。

「不正」の意味

不正とは、特定のルールに沿っていない状況を指しています。

法律などに反しているわけではありませんが、存在しているルールには反しているようなときに使います。

つまりルール違反と言えるようなケースが不正になるわけです。

不正行為といった言い方をすることもあります。

だから、法的な問題は生じないものの、そのルールがかかわる範囲内では問題が生じるのです。

「不当」の意味

不当とは、妥当とは思えない状況を指しています。

法律にも、ルールにも反していないと言える状況であるにもかかわらず、多くの人たちが納得できない状況で使います。

つまり、法律やルールを逸脱しているとは言えないものの、それらの趣旨には反していると思えたときに不当という表現を使います。

ただ、法律やルールに反していない以上、不当と言われた側が今度は納得できない状況になる可能性もあります。

「不正」と「不当」の用法や用例

「大学入試では、カンニングなどは不正行為扱いになる。

法的にいきなり問題となるわけではないが、その大学を受ける際のルールには違反することになるんだ。」

「彼の行為は法律の抜け道を利用したみたいな感じで、不当な状況に思えるんだ。

確かに法律などには反していないのだろうが、どうも納得できないし、許容できない。」

不正と不当は微妙に意味が違う

不正も不当もどちらも悪い意味で使われている言葉です。

ただ、表記が似ているので、同じような意味として捉えられがちですが、実際は微妙に異なっています。

不正はルールに反している状況で、不当はルールにすら反していない状況と言えます。

だから、これらの言葉は区別が非常に重要であり、実際に使う際には細かい意味の違いを理解しておきましょう。

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