「動揺」と「狼狽」の違い・意味と使い方・由来や例文

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動揺は「何らかの作用で揺れていること、気持ちが不安定な状況のこと」。

物理的に何かが揺れている状態を表すこともあれば、人の気持ちの状態を表すこともあります。

狼狽は「うろたえること、慌てふためくこと」。

気持ちに対して何らかの作用があるという意味では、動揺と同じような意味を持っていると言え、違いに気を付けないといけません。

「動揺」の意味

動揺とは、何らかの作用により揺れている状態のこと、気持ちが不安定な状況のことです。

したがって、意味としては2つあると言えますけど、どちらかと言えば、2番目の意味で使用されることが多いです。

動揺に関しては、主に人の気持ちが揺らいでいる、不安定な状態であるときに使うことが多いので、こちらの意味だけ覚えておけば問題ありません。

「狼狽」の意味

狼狽とは、うろたえること、慌てふためくことです。

平常心ではないという意味になり、その点においては動揺と近いです。

ただ、狼狽の方がより平常心からは遠い状況と言え、いつもの心理状態ではないという評価になるでしょう。

動揺に関しては気持ちが揺れ動いている状態ではあるものの、程度はいろいろなものがあるため、平常心に近いこともあるはずです。

「動揺」と「狼狽」の用法や用例

「好きな人を目の前にすると、どうしても気持ちが動揺してしまう。

冷静でいられなくなるというか、いつもとは違ったような不思議な感覚になるものなんだよな。」

「仕事をしていたらこれまでに経験したことがない問題に遭遇したため、狼狽してしまったよ。

長く仕事をしていれば、こういうこともあるのかなとは思ったけどね。」

動揺と狼狽はともに心理状態の変化を表している

動揺と狼狽は細かい意味は違いますけど、どちらも心理状態の変化を表しているのです。

動揺に関しては、気持ちが揺れ動くこと、不安定な状態であり、程度に関しては小さい場合もあるでしょう。

しかし、狼狽はうろたえたり、慌てふためく状態なので、程度は大きいと評価できます。

だから、そこに大きな違いがあると言えるはずです。

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