「合う」「会う」「逢う」「遭う」「遇う」の違い・意味と使い方・由来や例文

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「会う」は、人と人が顔を合わせることです。

また、皆が集まることをいいます。

「恋人の出会い」「立会演説」のように使います。

「合う」は、「一緒になる」「~しあう」「一致する」という意味です。

「慰め合う」「計算が合う」のように使います。

「遭う」は、思いがけないことにであうことです。

災難にあうことです。

「事故に遭う」のように使います。

英語では以下のように訳されます。

「会う」「逢う」は、「see」「meet」で表されます。

「合う」は「fit」「suit」「become match」「go well with」などで表されます。

「遭う」「遇う」は、「meet with」「encounter」で表されます。

これらから、「会う」や「逢う」は人と人が面をあわせる場合に用い、「合う」は「物事などが合わさる・一致する」という意味で用いられ、「遭う」「遇う」は、偶然にであう場合に用いられます。

「合う」の意味

「合」の字義は、「あう」という意味です。

この意味の場合、「同じになる」「混じる」「夫婦となる」「集まる」という意味が含まれます。

その他には、「あわせる」「ふたのある容器」「戦いの回数を表す語」「まさに~すべし」「容量の単位」などがあります。

解字では、「合」は「人+口」で構成されます。

「人」の部分は「おおい」「ふた」の象形です。

「口」の部分は、容器の身の部分を表しています。

「容器にふたをする」という意味です。

これらから「あわせる」や「小箱」を表すようになりました。

「閤」や「蛤」や「?」などのように、「合」を含む漢字は「あう」という意味を共有しています。

「会う」の意味

「会」の字義は「あう」という意味です。

この意味には、「まみえる」「かなう」という意味が含まれます。

その他に「ふた」「あわせる」「あつまる」「つどい」「かなめ」「時」などの意味があります。

「会」は、象形文字です。

金文では、「こしきにふたをした形」にかたどっています。

そして、「湯を沸かす部分」と「湯気を通す部分」と「ふた」がうまく合う状態を表しています。

これらにより「あう」という意味を表します。

常用漢字の「会」は省略形です。

もともとの漢字は「會」です。

「絵」や「?」や「獪」のように「会・會」を含む漢字は、「程よくあわせる」という意味を共有しています。

「逢う」と「遭う」の意味

〇「逢う」
「逢」の字義は、「偶然あう」「むかえる」「おおきい・ゆったり」です。

解字では、「逢」は「?+?」で構成されます。

「?」の部分は「逢う」の原字で「あう」という意味です。

これにより、「逢」という漢字は、「道で行き会う」を表すようになりました。

〇「遭う」
「遭」の字義は、「あう・であう」です。

他に「巡る」「度・たび」「受け身を表す助詞・らす・らせる」などの意味があります。

解字では、「遭」は「?+曹」で構成されます。

「曹」の部分は、「二つが相対する」という意味です。

これらから、「遭」は「路上で二人があう」という意味になりました。

「遇う」の意味

「遇」の字義は「あう」です。

この意味の場合「であう」「気があう」「時勢にあう」という意味を含みます。

その他には「もてなす」「たまたま」「機会」などの意味もあります。

解字では、「遇」は「?+禺」で構成されます。

「禺」の部分は、猿に似た「なまけもの」の象形で、「意味も目的もなくなんとなくする」という意味を表しています。

これにより「遇」は「思いがけなくであう」という意味になりました。

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