「相似」と「近似」の違い・意味と使い方・使い分け

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相似は「形が同じですが大きさが異なるもののこと」。

「類似」「酷似」「似かより」と言い換えると分かりやすいです。

近似は「異なる形や数字が似通っている事こと」。

「近寄り」「似ている」「接近している」と言い換えると分かりやすいです。

相似は数学では形が同じものが比率でその大きさが異なるものです。

近似は形が異なりますが似ているものです。

相似は「相似形」と数学では使われ比率により大きさが異なる同一な図形の状態のことです

相似は数学で「相似形」と使われ、ある図形で対応する各辺の傾きが同じですが長さが異なります。

一定の比率に従い短く成ったり長く成ったりして図形全体の面積が違うことです。

また、同一でなくとも酷似している場合にも相似形は使われることがあります。

経済指数のグラフでは過去に似通ったパターンが生じることがありますが、酷似していることを応用して将来の経済動向を推察したりします。

近似は似通ったもののことですが同一では有りません

近似は数学では「近似値」などと使われます。

近似値とはある数値に近いものを指します。

たとえば100の近似値は99や101となりますが同一ではありません。

非常に近い数値のことを言いますが一定の範囲を決めておくこともあります。

似て非なるものですが、数字だけでなく似たものすべてについて「近似したもの」と言えます。

双子は相似しているように見えるが、少し異なるので近似しているという表現の方が合っている

例えば、双子は見分けがつかないほど似ていますので、相似形と思われますが完全には一致していません。

相似とは大きさの異なる同一の物を言いますから、この場合は異なるものが非常に似ているので近似していると言うべきでしょう。

双子は年齢が同じこともあり身長と体重は似通っていて、顔の作りや髪の毛の状態も似ていますが同一とは言えません。

相似は同じ形で大きさが違い、近似は形が違っても似ていることです

相似は例えば直角二等辺三角形では90度と二つの45度がありますが、2倍の大きさに拡大しても角度は変わりません。

しかし、辺の長さと面積は変わりますが三角形の形は変わらないのです。

相似は一定の比率で図形全体が大きく成ったり小さく成ったりしますが形は全く変わりません。

近似は形が異なっても見た目が同じように見えることを言います。

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