「修繕」と「修復」の違い・意味と使い方・使い分け

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修繕は「不具合な箇所や壊れている箇所を直すこと」。

「修理」「手直し」「改修」と言い換えると分かりやすいです。

修復は「不具合さや失われたものを回復すること」。

「修正」「回復」「復元」と言い換えると分かりやすいです。

修繕は何かを再び元通りにして使える状態にすることで、工事をするイメージがありますが、修復は元の状態にする事なので作業をするイメージがあります。

修繕は工事により元通りの状態にすることです

修繕はマンションの「大規模修繕工事」と使われますように塗装工事や床工事などで古くなっている箇所や壊れた箇所を元の綺麗な状態にする事です。

「繕」は「直す」という意味があり「営繕」では少し壊れた箇所を直すことや、「取り繕う」では化粧の手直しや酒の肴などをとりあえず作ることで、当面の不具合を整えることです。

修復は不具合箇所を手作業で元の状況に戻すことです

修復は「文化財修復作業」と使われていますように、汚れを除去することやキズを分からないように直すことです。

「復」には元通りにする意味がありますので、手直し作業を通じて不具合を改善する事です。

また、ものだけではなく、人間関係や国家間が悪化している場合に、お互いの関係を改善することにも「修復」は使われています。

壁は塗り直しの修繕工事をしたが、壁に展示していた古い絵画は修復作業をした

壁などは圧縮スプレーで汚れを除去し塗装工事により元の綺麗な色に戻すことが出来ますが、壁に掛かっていた古い絵画は繊細な手作業で汚れを取り除かなければ元の鮮やかな色は戻りません。

修繕には大規模な工事が伴いますが、修復には伴いません。

修復は美術品や文化財などを専門家が繊細な手作業を行うことで復元がなされることです。

修繕も修復もものを直すことですが、規模や手段、目的が異なります

修繕と修復は似ていますが、修繕の規模は大きい場合が多く小規模の場合は営繕と言います。

手段は床工事や塗装工事をする事で、目的は建物の不具合箇所の修理や改善です。

一方、修復の規模は大きい事もありますが比較的小規模の作業になります。

手段は繊細さを要求される専門家による手作業になり、目的は古くなっている美術品や文化財などの復元です。

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