奇策は「多くが思いつかないような戦法、策略のこと」。
多くが思いつかないため、敵となる存在も予想できませんから、事前に対策をすることがしづらいと言えるのです。
奇襲は「多くが思いつかないような戦法で、不意を突いて攻撃すること」。
多くが思いつかない方法を使い、さらに不意を突いて攻撃を仕掛けるので、敵は全く対応することができないのです。
「奇策」の意味
奇策とは、多くが思いつかないような戦法、策略のことを指しています。
したがって、自分たちが戦っている相手も思いつかないと言え、相手が事前に対策することができないため、そういったところが有効となる可能性があります。
したがって、奇策というのは、どうしても常識やセオリーなどを無視したものになることも多いと言えるのです。
「奇襲」
奇襲とは、多くが思いつかない戦法をとり、さらに不意に攻撃を仕掛けるということです。
奇策をとりながら、敵が予想していないタイミングで攻撃をしていくということになります。
したがって、敵にとっては奇策よりもさらに予想外の行動ということになるでしょう。
不意を突かれた相手は、防御をすることが困難になったりすることが考えられます。
「奇策」と「奇襲」の用法や用例
「プロ野球ではたまに内野を5人にするという奇策をとることがある。
通常内野は4人だが、これを増やして内野ゴロを何とか打たせて失点を防ごうとするんだ。」
「太平洋戦争では、日本はアメリカの真珠湾を奇襲したことで始まった。
それによって当初は戦局は日本に有利だったのだが、状況はその後一変することになってしまうんだ。」
奇策と奇襲はどちらも珍しいやり方
奇策というのは戦法のみですが、奇襲はそれに加えて攻撃まで含みます。
だから、奇策と奇襲はそういう意味では違う言葉と言えるのです。
ただ、多くが思いつかないような、珍しい戦法をどちらも含んでいるので、共通点はちゃんとありますし、奇策を考えたうえで、奇襲をとるということが実際にあるので、2つは密接に関連していると言えるのです。