「ドラックストア」と「保険調剤薬局」の違い・意味と使い方・使い分け

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体調が悪くなると薬を買いに行きますが、街には、ドラックストアや調剤薬局など薬を扱ったところがたくさんありますね。

そもそもドラックストアと調剤薬局は何が違うのでしょうか?一般薬を買う場合や病院に行って処方箋をもらってくる場合、どちらに行けばいいのか迷うところですが、結論から言えば、病院の処方箋を持っていく場合は保険調剤でなければ処方箋の薬は調剤できないので保険調剤薬局。

ドラックストア内に保険調剤薬局があればここに処方箋を持っていけば薬を調剤してもらえます。

一般薬は調剤薬局では取り扱い数が少ないのでドラックストアで探すのが一般的です。

(ドラックストア)の意味

ドラックストアが日本にできたのは、30年前と言われています。

従来からあった薬局と異なったスタイルの薬局は米国のドラックストアを真似たものです。

店舗の規模も大きくし、薬のみならず、化粧品、日用家庭用品、文具などを取り扱い、顧客のニーズに合った商品を揃える目的で数多くの商品を置くようになりました。

最近は店舗の中に調剤薬局を置いて処方箋の取り扱い分野を増やし、食品スペースを増やし幅広い顧客の対応ができるようになっています。

また、店の管理は薬剤師か登録販売者どちらかが管理することになっています。

(保険調剤薬局)とは

保険調剤薬局は、薬局を開設申請時に厚生労働大臣が指定することに法律で定まっています。

ここで薬を調剤できる薬剤師は厚生労働大臣の登録を受けた薬剤師(保険薬剤師)でなければなりません。

保険薬局及び勤務する保険薬剤師は、健康保険法、医療法、医薬品医療機器等法、薬剤師法といった関係法令の許可を受けたものでないと開局できない厳しい法律の上で運営しているわけです。

また、保険調剤薬局の管理者は保険薬剤師しか管理することができません。

ドラックストアの調剤薬局化

近年はドラックストアの競争が激しくなり、一般薬や化粧品など日用雑貨だけでは十分な収益を上げられなくなっており、店内に保険調剤薬局を置いて保険調剤報酬の確保に重視しているドラックストアが増えています。

保険調剤報酬は現在の日本の医療制度で国民は3割負担、1割負担で70割、90割が調剤薬局の収入になるため調剤薬局に入る収益は薬代が高く、処方箋枚数が多ければ収益は増える仕組みになっています。

そのためドラックストアの各会社は調剤薬局を構えている店舗を増やしているのです。

ドラックストアと保険調剤薬局の競争時代

病院でもらう処方箋をめぐって保険調剤薬局とドラックストアが奪い合いをしています。

どうしたら処方箋枚数を増やせるか、患者のリピート率をいかに上げるか。

試行錯誤しています。

両者ともメリット、デメリットがあり、調剤薬局は病院の門前に薬局を開局すれば自然と患者が来るので安泰ですが、処方元の病院が廃業した場合共倒れになります。

また固定の医療機関の門前なので処方枚数の伸びはありません。

ドラックストアは病院の前に店舗を構えづらい分多方面から処方箋を確保しなければなりません。

買い物ついでに持ってきてもらうことを考えてポイント加点や店舗数を増したりしています。

最近はドラックストアも処方箋の取り扱い可能が浸透しているのでドラックストアの処方箋枚数が増えているようです。

今後、医療改正や診療報酬改定など国の医療分野の変革に影響されますが、両社の処方箋の取り合いは続くでしょう。

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