「二期作」と「二毛作」の違い・意味と使い方・使い分け

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「二期作」は、同じ耕作地に1年に2回同じ作物(主に稲)を栽培し、収穫することです。

「米の二期作をする」のように使います。

「二毛作」は、1年に一つの耕地に2回別の種の作物を作付けすることです。

夏季に水稲をして、秋季から春季にかけて大麦、または、小麦などを栽培することを言います。

「ここは二毛作が可能な地域だ」」のように使います。

「二期作」の意味

「二期作」は、同じ耕地で同じ作物を年に二回栽培・収穫することです。

特に稲作をいいます。

英訳する場合、「a semiannual crop」で訳されます。

<稲の育て方>

1.田植えの40~50日前に、稲の種を苗床にまいて苗を育てます。

2.田おこし・あぜぬり・代かき・肥料やりなど田植えの準備をします。

3.苗が充分に育ったら田植えをします。

兼業農家が多いので、5月上旬~7月上旬の休日に、田植機をつかい田植えをします。

4.田植えの後、田に充分に水を張り、草取りや肥料の追加や除草剤散布など手入れをします。

5.穂が出て、40~50日ぐらい経つと稲の実は熟します。

穂が黄色くなったころに刈取ります。

6.刈り取った稲は小さく束ね、簡易に組んだ稲かけにかけてよく干します。

7.よく乾いたら、脱穀機でもみを落とします。

最近では、刈取りと脱穀を同時にするコンバイン機が使われます。

8.脱穀されたもみは乾燥機でよく乾かし、もみすり機で玄米にします。

「二毛作」の意味

「二毛作」は、夏季には稲を作り、冬季には麦を作るなど、同じ耕作地で一年に二種類の作物を栽培することです。

同じ作物の場合は、「二期作」と言います。

一般的には、多くの場合、水田の二毛作を指します。

稲作(表作)の後に、「麦」「藺草(いぐさ)」「なたね」「大豆」や、緑肥となる「レンゲソウ」などなどの裏作を行います。

秋野菜や春作のジャガイモを作る場合もあります。

「緑肥」は、草木の葉や茎を鮮緑のまま耕土に混ぜ込み、栽培植物の栄養とする肥料です。

多くの場合、空中窒素を固定するマメ科の作物を使います。

「草肥」ともいいます。

「レンゲソウ」や「ウマゴヤシ」や「白つめ草」などが用いられます。

英訳する場合、「Double-cropping 」で訳されます。

「二期作」の播種と収穫

現在でも、熱帯では稲の「二期作」は多く行われています。

日本では大正時代に普及しましたが、今はほとんど行われていません。

第一期作は2~4月に播種、7~8月に収穫します。

第二期作は6~7月に播種、11月に収穫します。

第二期作の収穫量は、第一期作の60~70%です。

「播種・はしゅ」は、田畑や苗床に作物の種をまくことです。

「撒播・さんぱ」「条播」「点播」の三つの方法があります。

俳諧では、春の季語です。

「二期作」は、同じ耕作地で同じ作物を一年に二度栽培すること、「二毛作」は同じ耕作地で一年に二種類の作物を栽培すること
「二期作」は、同じ耕作地で同じ作物を一年に二度栽培することです。

「二毛作」は同じ耕作地で一年に二種類の作物を栽培することです。

<二毛作の歴史と多毛作>

「二毛作」は、山陽や近畿地方では平安中期に始まり鎌倉時代に普及しました。

室町時代に関東にも及びました。

しかし寒冷地の東北や北海道では普及せず、現在でも東北や北海道では一毛作です。

関東以南の暖地に多く見られましたが、兼業農家の増加や麦価の低落によって水田の二毛作は激減しています。

一毛作・・・同じ耕地で一年に一回だけ作物を作ることです。

「単作」と同じ意味です。

三毛作・・・同じ耕地で三種類の作物を順次栽培することです。

多毛作・・・同じ畑に年に三回以上作物を育て収穫することです。

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