数学「π」と「Π」の違い・意味と使い方・使い分け

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「π」はギリシャ文字の小文字で、円周率を表し約3.1415の値を示す無理数です。

定数として扱われます。

「Π」はギリシャ文字の大文字で、累積を表す記号です。

因数分解された公式や数式などで扱われ、上に最大値、下に初期値のインデックスを記述することが多いです。

「π」の意味

「π」は、円周を直径(2r)で割った値を示します。

また、弧度法では、単位円(半径1の円)の円周の平角(180°)の角をπラジアンで示すことができます。

単位を省略することもでき、円周をrπと簡単に表すことができます。

主に三角関数の微分積分で使われることが多いです。

「Π」の意味

「Π」は、累積表現を表すときに使われる数学記号です。

例えば、10!(階乗)は、10×9×8×…×1なので、この記号を使うと、Π[i=1, n]iとして表すことと同等になります。

また、x(x+1)(x+2)(x+3)…(x+n)などの無限次方程式は、Π[i=0, ∞](x+i)と表すことができます。

「Π」と「π」の関する数学的レベル

「π」は、中学1年で習われることが多い初の定数です。

また、高校2,3年生では、弧度法としての角度を示し微分積分を扱うために習うことが多いです。

「Π」は、おそらく高校数学では用いられることが少なく、大学の線形代数や微分積分、フーリエなどの項目で習うことが多いと思われます。

「π」も「Π」もギリシャ文字です

PCでパイを入力すると、形が同じで、大きさが少しだけ違いかなり似ているので、全く異なる概念を示しているということで、間違えないように気をつけましょう。

「π」も「Π」も、数学会では、必須の定数・記号で、理系技術分野で扱われることが多いでしょう。

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