黎明期は「夜明けに当たる時期、時代や文化などが始まろうとする時期のこと」。
夜明けに当たる時期という意味があるものの、何かしらの新しいものが始まろうとする時期という意味合いが強いです。
草創期は「物事の始まるの時期のこと」。
始まった瞬間そのものを指すような言葉であり、始まって間もない時期という意味もあります。
「黎明期」の意味
黎明期とは、夜明けに当たる時期という意味もあれば、何かが始まろうとする時期という意味もあります。
始まろうとする時期であることから、厳密に言えばまだ始まっていないという意味も込められており、始まりの時期よりもさらに全段階であるということも言えるのです。
したがって、草創期よりは早い時期を指しているのです。
「草創期」の意味
草創期とは、物事が始まる時期のことです。
始まった瞬間、始まって間もない頃という意味があるので、基本的には始まった後のことを指しています。
黎明期は始まろうとする時期なので、始まる前も含んでいますから、始まった後を主に指している草創期とはそこが違うということになります。
草創期の方が時期的には後になるのです。
「黎明期」と「草創期」の用法や用例
「太平洋戦争の黎明期、つまり始まろうとする頃には日本とアメリカではギリギリまで戦争を回避するためのやりくりがあったみたいだな。
結果的に戦争は起きてしまったわけだが。」
「あの大企業の草創期は今と比べて規模は相当小さく、数年後こんなに大きな会社になると思っていた人は世の中には誰もいなかったんじゃないか?」
黎明期と草創期は時期が微妙に違う
黎明期というのは、新しい時代や文化などが幕開けそうな時期のことでうあり、幕開けた後というよりはそれ以前の部分の意味合いが強いと言えます。
しかし、草創期は物事が始まる時期のことなので、始まる瞬間以降のことを指しており、両者の言葉というのは微妙にその時期がずれているため、そこが違いと認識できるのではないか?と思います。